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14. 夏油side ページ14

夏油side


「なぁー、A、パフェ食い行こ」

『え!おごり?』

「んでだよ。別いいけど」

『やったー!傑、パフェ食べてくるね!』

「はいはい」


放課後、仲良く連れ立って出ていく2人を見送る。


「いいのか?」


2つ席を開けた硝子がニヤニヤとしながらこちらを見た。


「何のことかな」

「とぼけちゃって」


大方、悟のことだろう。

悟がAのことを好きなのは、最初の頃から分かり切っていた。

最も、本人は自覚していないようだったけれど。


「ようやく気付いたらしいぜ」

「え。悟が?」

「うん」


聞けば、悟はAへの恋心に気付いて、硝子に相談してきたという。


「—— で、いいのか?」


答えは分かっているくせに、硝子が楽しそうにこちらに問いかけた。


「負ける気はしないからね」

「ハ、隠れナルシストがよ」


…自分で言うのもなんだけれど、Aは私にベタ惚れだった。

悟が知らないAの顔も沢山知っている。

そして何より、


「幸せそうな顔しやがって」


私が、Aを心から愛していた。


「手放す気なんてないからね」


それは一番近くで見ていた悟が一番分かっているはずだ。


「五条はいつも通りにするってさ。
 別に、邪魔する気はないらしいよ」


俺様五条悟様も、親友の彼女に手を出さないというくらいは弁えているらしかった。

真剣に硝子に相談する悟を想像して、少し笑ってしまう。


「悟、いつも新しい女の子をとっかえひっかえしてるし、Aが気付く日はなさそうだね」

「そうだな」


悟はいつもその辺で捕まえた女の子と関係を持っては、切り捨てることを繰り返している。

それを見てぷりぷりと怒っているAが、悟の気持ちに気付く日は遠そうだった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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せつな - chiroru...さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。他作に比べ勢いで書いてしまっている節があり、読みづらいところがあるかもしれませんが、これからも読んでいただけると嬉しいです! (10月2日 1時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)
chiroru...(プロフ) - 続きめっちゃ気になります!切ない系なのがまた良いです!更新頑張って下さい、応援してます! (9月29日 17時) (レス) @page22 id: eb897bce76 (このIDを非表示/違反報告)
せつな - 掛け持ち失礼します…!どちらも頑張って更新しますのでよろしくお願いします。 (9月28日 22時) (レス) id: 617609c1ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せつな | 作成日時:2023年9月28日 21時

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