07.夫婦の約束事 ページ8
『悟、ルールを決めましょう』
夕食後、私は悟にそう話を切り出した。ルール作ってしまえば、悟は私に簡単に手を出してこないであろうと思ったのだ。流石にルールは守るでしょ。
「ルール、ねぇ…どうして?」
悟は不思議そうに聞いてきた。私は悟は何しでかすかわからないからルールを作った方がいいと思ったと伝える。すると悟は「へぇ」と呟いた後、砂糖が大量に入ったコーヒーを口に含む。そして「じゃ、いいよ」と諾の返事を出した。私はそれを合図に禁止にしたいことを言っていく。
『まず、悟は私がいいというまでお触り禁止!それと盗撮禁止で、あと寝室は別に___でどう?』
とにかく私の作りたいルールを言い、私はどうだと悟を見る。すると悟は微量のコーヒーをカップの中で踊らせ飲み干すと黒々しい笑みを浮かべた。
「それさ、僕がいいっていうと思うの?」
『え』
「それさ、まとめるとストーカーやめろってことだよね?盗撮禁止とかさ、それ僕に死ねって言ってるのと一緒だよ?あと寝室は一生一緒だし、お触り禁止とかありえないし、それだと僕生きていけないし、無理だし了承する訳ないじゃん。ていうか僕もルールに口出す権利あるよね?なら毎日Aのこと僕の好きなようにできる時間が欲しいなぁ♡」
早口で語られたそれに私はドン引きする。というか私を好きにできる時間って、そんなのがルールになったらマズイことになる…!
『む、無理。私だって悟に一生くっつかれてたら死んじゃうから!お触り禁止と盗撮禁止は絶対!』
せめてこれだけは譲れない、と私はそう訴える。すると悟は「うーん」と悩む仕草をした後、諾の返事をした。あまりにも素直で私は少し怪しく思う。おかしい。
「でも、お触りできる日が週3ぐらいで欲しいなぁ」
『3日…?』
「そう。それなら別にいーよ」
毎日引っ付かれるのと、週3でお触りを天秤にかける。…週3の方が、マシかな…?どうやら悟はこれだけは譲れないようだし、まぁ、3日。週に3日だから。
『…それなら、いいよ』
「いいの?やったぁ♡」
そう言うと、悟は頬を綻ばせて立ち上がり、私に近づくと口と口を合わせた。
『っ…!?』
悟の熱が伝わってきて、頬が熱くなる。繋がる唇は跡を残すように甘噛みされ、血が流れ出る。しかし悟はそんなの気にせずキスを続けて数十秒。やっと口を離すとにこやかに言った。
週3だしいいよね?と。
あ、認めちゃいけなかったかもしれない。
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AO777 - もなかさん» 愛が重々な五条さんいいですよねぇ…。かっこいい五条さんが伝わっているようで心底安心いたしました!それと尊敬、していただけているとのこと…、ほんっとうに嬉しいです…!これからもどうぞよろしくお願い致します! (12月12日 16時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あぁー愛が重い五条さんがとてつもなくかっこいいし、最高です!!さすがAO777さんですね!!尊敬です! (12月11日 21時) (レス) @page13 id: bed5cc04c4 (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - 早坂鈴音さん» コメントありがとうございます!当作品の五条さんは愛が重く、夢主ちゃんに甘々?ですが、気に入っていただけたようで嬉しい限りです!原作の五条さんもいいですよね〜! (12月9日 12時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
早坂鈴音 - 初コメ失礼します!呪術推したての新人です!原作のごじょるもいいですが、ヤンデレ?メンヘラ?なごじょるもいいですね!! (12月9日 10時) (レス) @page4 id: a6b016b99a (このIDを非表示/違反報告)
AO777 - ルルリアさん» 逆にルルリアさんはどうしてそんな素敵なコメントを書いてくださるのでしょうか!?毎回見てくださっているとのこと。とっても嬉しいです!更新頑張ります! (12月5日 20時) (レス) id: c3c7964942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AO777 | 作成日時:2023年12月3日 15時