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後編 ページ29

「太宰さんっ...怖いです...」


『大丈夫。力を抜いて。』


太宰さんは私の服の釦を外しながら、鎖骨に歯を立てた。


『以前から訊きたかったのだけれど...その外套は私とお揃いを意識しているのかい?』


「意識なんて...してません!」





釦を外していた手を止めて、私の眼を片方の手で覆うと耳元で囁いた。

『本当は..?』



「っあぁ..ん意識...してま...す...」



『其れは何故?云って御覧?』


「太宰さんが...好きだから...です」


『好く出来ました。何処に接吻してほしい?』


「どこでもいいです...」


『では...君が弱い処に...』


「お願いしま、ぁっはぁ..其処は...項は..っ」



『こんな君を知っているのは私だけだ。』


優越感を含んだ笑みを私に向けた。



いつからだろう。


こんなに太宰さんに依存したのは。



「...愛しています。」



『私も。』


下着姿に成った私に視線を置いてから、首に手を掛けた。


まぁ...今日くらいは...いいや。



「ぐ...あっ..苦しい...くるしい...あっぁ」





ぜえぜえと息をし涙がこぼれる。






『済まない。もう少し...君の美しい顔を視て居たい。』



太宰さんはそのまま、









ゆっくり私と重なった。

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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

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