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後編 ページ13

『Aちゃん。私はね。齢十七歳の貧弱な出来損いの部下の身体をどうこうする心算はない。』


「はっぁじゃあ、何でこんなこと...」


『厭だったから。理由はそれだけだ。然も、幹部である私の気を損ねて...責任とってくれる?』


そんな事云われたら、逆らえもしない。

「目の周りの...はずしてください...」

『厭だ。』



視覚を失った今、機能するのは聴覚、触角、嗅覚。

無理ゲーだよ!!

するり

「あぅ...」
やばいアノ薬の所為でかなり敏感に...

『Aちゃん...私のこと好き?』

太宰さんの熱の籠った吐息がかかる。

「っあ...す、好き...で、すぅ」

『蕩けた顔もそそられるなぁ...』


ちゅ

今日の接吻は激しかった。

唇、歯茎、口内、

くちゅ、くちゅといやらしい音を立てた。


互いの舌が、求めるように絡み合う。



『じゃあ..何故私にそんな態度をとった?』

「そ、っれはッはぁ..だざ、かんぶに...

『太宰幹部?さん付けっていってるだろ。お仕置きね。』


太宰さんは私のスカァトに手を突っ込んだ。

「そ、そ....こは、あ」



履いていたニーソックスを剥がし、つつ。となぞった。



『私もね、理性が飛んでいきそうだ。そんな顔をされちゃ...』


後、漂ってきた酸味強い匂い。


『之は何かな?』


「い、イチゴジャ、ムで、す...ふぅ...」


『欲しいかい?』


「食べたい!です...」


『じゃあどうぞ。』


そう云って私の大好物、苺ジャムは、

太宰さんの口に因って運ばれた。

「だ、ざいさぁっ...どう、して」


『うふふ』

水音が響く、2人の口を繋ぐ糸が、切り離された其のとき。

眼隠しが外された。

『涙で汚れている...全く汚らしい...』


『....愛してる。』

太宰さんは私の涙をぬぐって、真っ赤な舌でぺろりと舐めた。

Page6前編『首領とエリスちゃんと誤解。』→←中編



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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

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