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Page3前編『嫉妬』 ページ5

「だ、ざい幹部...あの之...」

『有難う。其処に置いて於いて呉れ。』

「...はい。」

「太宰幹部

『ああ。私が遣るよ。』


いつもの太宰幹部じゃないんです。


罵倒されない!


いや違うドMじゃない。

優しすぎるんだよ?!

中也幹部に訊いても判らないし。

之は死ぬ覚悟で訊かねば....


「あの、太宰幹部..

『嗚呼。帰っていいよ。』


「あのッ..私..何かしたでしょうか!!」

目じり涙をためながら私は問う。

太宰さんはにやりと笑ってこう云った。

『如何して?』


「それは...それは...最近....私のことを御叱りに成らないので...」


『へぇ?要するに罵倒されたいのかな?』


「いやいやそんな!」

『Aちゃんさ、齢いくつ?』

「十七です...?」

何故齢を訊かれたのか。

其れはすぐ分かった。

太宰幹部は執務室で隠れ飲んでいたハイボールを少し口に含んだ。


これは真逆。

ドサッ

乱暴にソファに押し倒される。

そして太宰幹部は、私の口に酒を注いだ。


自分の口から。

唾液と混ざり合いなめらかな口当たりに成ったハイボールを、反動でごくりと飲んでしまった。


ハイボールは度数が高い。


数分すると、身体が熱くなっていくのを感じる。


『お酒...美味しいでしょう?』


酒のにおいがする口で、耳許に囁いてくる彼が、やけに色っぽく感じ、私は羞恥で執務室から逃走を試みた。


『逃がさない...よ?』

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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

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