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その素敵な足、私にくださいな?
』
そう言って声が大きくなったかと思うと、刃物の音がしてきた。
大きなシュレッダーか何かのような音。
「いやあああああああ！！！！」
「先輩！」
閉じ込められたかのように外から遮断された世界で、狭い部屋の中に女子生徒達の叫び声が木霊した。
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キーンコーンカーンコーン＿＿＿＿
放課後の校内は行き交う生徒、部活をする生徒、委員会をする生徒で騒がしい。
ここはかもめ学園。初等部〜高等部まである学校だ。
帰りを促すチャイムが鳴って、各々の生徒は帰宅する用意を始めた。
薄暗くなり始めた空。人々はこれをオウマガドキと呼ぶ。
そんな中、二人のバレー部女子生徒が体育館横の準備室に入っていった。
「先輩、レギュラー入りおめでどうございます！」
「ん。ありがとう…」
ユニフォームから見るに、中等部と高等部の生徒だろう。
「先輩、元気ないですね」
「うん…実を言うとバレーボールなんてやりたくなくてさ。本当はモデルとかそういうの目指したくて」
「そうなんですね…」
「こんな足、バレーボールなんかに使うならいらない！って感じだよ。ホント」
などと高等部の生徒は愚痴をこぼしていた。
と、その時だった。
どこからか話し声が聞こえたのだ。
『そんなこと無いわ。とても素敵な足じゃない。いらないなんて勿体ない』
その声に、驚いたように生徒たちは立ち上がる。
「だ、誰？」
と高等部の生徒は空間をにらみつける。
「先輩、誰もこの準備室にはいませんよ？」
と中等部の生徒は言った。
『きっと貴方なら素敵なモデルになれるでしょうね…なのにそんな足をいらないだなんて…
長くてすらっとしてておまけにとっても美白じゃない。スキンケアも怠ってない証拠ね…』
と声は続く。
「誰よ！気持ち悪い！早く出てきなさいよぉ！」
ムキになり高等部の女子生徒は叫ぶ。
『いらないなら…
』
そう言って声が大きくなったかと思うと、刃物の音がしてきた。
大きなシュレッダーか何かのような音。
「いやあああああああ！！！！」
「先輩！」
閉じ込められたかのように外から遮断された世界で、狭い部屋の中に女子生徒達の叫び声が木霊した。
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