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第百十七話 ページ28


笑顔はいつも何かと表裏一体。
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シロさんが、再び袖口から光線を出した。
殺せんせーの体は、硬直しその間にイトナ君の触手が彼を狙う。

「!!」

鋭い衝撃音と共に、私達が目にしたものは切断された殺せんせーの
足だった。

「フッフッフ、これで足も再生しなくてはならないね。なお一層体力が落ちて
 やりやすくなる」

嬉しそうに言うシロさんとは、裏腹にイトナ君は無表情で
先生を見下ろした。

「・・・安心した。兄さん、俺はお前より強い」

凄みのある言葉に一瞬我を忘れてしまった。

そんな光景を見ながら私の胸の中では、もやもやした感情が大きく膨らんで
きていた。
このままいけば、きっと彼を殺す事は容易だろう。

けど。

周りを見ると、皆戸惑った表情で俯いていた。
赤羽君も、私を支える手に力を込めて何かに耐えるように歯を食いしばっている。

本当は、皆殺せんせーが大好きだから。
だからこそ、殺したかった。
自分達の手で。

「あはは」

口から乾いた笑いが出た。
不思議そうに見てくる赤羽君に、大丈夫と伝え自力で地面に足を付けた。

何だ。何だ。皆そうなんじゃないか。
こんなクラス滅多にないよ。
全員が担任教師が殺したいくらい大好きだなんて。

机でつくられたちっぽけなリングの中の彼は気づいているのか。

こんなにも、生徒達から愛されてるなんて。

「脚の再生も終わったようだね。さ・・・次のラッシュに耐えられるかな?」

脚の再生が終わった殺せんせーは、無言で敵を見つめた。

「・・・ここまで追い込まれたのは初めてです。一見愚直な試合形式の
 暗殺ですが・・・実に周到に計算されている」

殺せんせーの触手がうねり、眼光が二人を真っ直ぐ射抜く。

「貴方達に聞きたいことは、多いですが・・・。まずは試合に勝たねば、喋りそうに
 無いですね」

さっきまでの雰囲気と打って変わり、豹変した彼のオーラに
私だけでなく、クラスの皆が息を呑んだ。

第百十八話→←第百十六話


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ねるね(プロフ) - きっとホコさん、もう占ツク離れしちゃってるだろうし、私の、もと乃愛のこと忘れちゃってるだろうけど、なんだか久しぶりに来てしまったよ。全然ちょくちょく顔出せてなかった私が悔しい。占ツクで初めてどハマりした作品。ホコさん今でも大好きだよ。 (2018年4月3日 0時) (レス) id: 13459ee81f (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 妹ちゃんいったい何者なんやぁぁぁぁぁぁっ← いつも楽しませてもらってます!これからも応援してるので頑張ってください!!(・∀・) (2016年11月19日 13時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
ホコ(プロフ) - うーたん。さん» 続編出来ました!見てくださると嬉しいです!!ありがとうございます! (2015年5月5日 18時) (レス) id: a001dadb5e (このIDを非表示/違反報告)
うーたん。 - 続編!?とても楽しみにしていますね♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ (2015年4月27日 0時) (レス) id: 11f7b338a9 (このIDを非表示/違反報告)
ホコ(プロフ) - マムさん» ありがとうございます。カッコいいだなんて!私の書く業君は変態になりがちなので、そう言って貰えてうれしいです。恋愛パート頑張りますね(笑) (2015年4月25日 22時) (レス) id: 28a3503210 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホコ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2013年10月20日 23時

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