【暗殺教室】私の存在理由ってなんですか。３

第百十六話 ページ27

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ああ、ああああああ
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リングから出た瞬間、体から力が抜けた。
立っているのも難しくそのまま重力に逆らわずに落下していく私の身体。

「・・・・・・赤羽君」

しかし、その途中。
ふわりと暖かいものに包まれ、見ると赤羽君が私の体を落下の衝撃から
守るように抱きしめていた。

何か言いたげに、動く彼の口を見ていると私の取った行動は
間違いだったのでは無いかと思ってしまう。

でも、そうしないと殺せんせーは・・・・・・！

赤羽君の視線から逃げるように、イトナ君と殺せんせーを見ると
丁度、イトナ君が天井に張り付く先生に触手を伸ばしていた。

「やってくれたね、真城A！まさか、あのタイミングで飛び込むなんてッ」

悔しそうにいうシロさんに、私は精一杯の笑顔で答える。

「卑怯だなんて言わせませんよ。貴方だって、イトナ君のサポートしたじゃ
　ないですか」

「くッ！まぁいい。それより、殺せんせー。その脱皮は見た目よりも
　エネルギーを消費する。よって、直後は自慢のスピードも低下するのさ」

床に着地した先生に第二の攻撃が襲う。
イトナ君の触手が彼に向かって勢い良く伸びた。

「常人から見れば、メチャ速いことには変は無いが触手同士の戦いでは
　影響はデカいよ」

「・・・・・・捌ききれてないッ！？」

彼の言うとおり、先生はすべての攻撃を捌ききれてなかった。

「加えて、イトナの最初の奇襲で腕を失い再生したね。それも結構体力を
　使うんだ」

どういうこと？と、目線だけで赤羽君に訴えると
彼は目を伏せながら搾り出すように言った。

「Aちゃんが来る前・・・・・・。あいつが殺せんせーの腕をあの
　触手でぶった切ったんだ」

なるほどね・・・・・・。
殺せんせーは、一回再生してるのか。

「二重に落とした身体的パフォーマンス、私の計算ではこの時点でほぼ
　互角だ」

なッ。全部計算でやってたの！？

「また、触手の扱いは精神状態に大きく左右される。予想外の触手による
　ダメージでの動揺。気持ちを立て直す暇も無い狭いリング」

頭の中で、警報が鳴り出す。

「今現在どちらが優勢か、生徒諸君にも一目瞭然だろうねー」

このままだと、本当に殺せんせーは・・・・・・


「死んでしまう？」


口からでた現実味の無い言葉に出した自分自身が一番驚いた。

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