第百十四話 ページ25
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悲しみはただの言い訳
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あの雨の日以来に見た浅野理事長は、顔いっぱいに偽りの笑顔を浮かべ
自身の定位置である理事長室の椅子に腰を落ち着けせると私と紅白さんを
交互に見た。
無意識の内にごくりと喉が鳴った。
知らないうちに手から汗が出てきて、スカートの上で拳をぎゅっと握る。
――早く此処から出なきゃ。
浅野理事長が入ってきた瞬間私がまず思ったのは、それだった。
「・・・・・・？Aちゃん？」
「・・・・・・」
紅白さんは、怯えた表情の私を見て心配そうに声を掛ける。
そんな彼に私は曖昧に笑って自身の恐怖心を隠すしかなかった。
「おや？Aさん。顔色が悪いですね大丈夫ですか？」
誰のせいだと思ってるんだ！！
何ていえるわけでもなく、私はただこの空間から早くどうやって
抜け出すのかに知恵を絞っていた。
「そういえば、Aさん。そろそろＥ組の方で面白い事が始まるようですね」
「！」
そうだ。その言葉で思い出した。
今日の放課後は・・・・・・。
「ん？何かあるのか？」
私と理事長の雰囲気が変わった事に気づいた紅白さんは、一人だけ付いてこれてない
ようだった。
「あれ？知らされて無いんですか？」
浅野理事長はそんな彼の反応が意外だったのか、驚いたように声を上げた。
「えー、オレだけ仲間はずれー？」
ふて腐れたように、両頬を膨らませ不満をあらわにする彼に
私は今日の放課後行われる怪物対化物の命を掛けた試合を伝えていいのか
迷う。
「あの、私はこれで失礼します」
やはり、彼には今日の放課後の事を伝えるのはやめておこう。
そう思いソファから勢い良く立ち上がった。
「え？もう？いいのAちゃん。オレが此処に来た理由知りたいんじゃ・・・・・・」
「大事な用事を思い出したので・・・・・・。すみません」
早く教室に行かないと・・・・・・！！
殺せんせーにイトナ君の正体を伝えなければ。
「紅白さん、助けていただき有難うございました」
ぺこりと頭を下げ、理事長の顔を一回も見ずに私は扉の前に立つ。
そしてそのまま扉を開き、部屋から一歩踏み出したとき
「Aさん。お気をつけて」
背後から言葉を掛けられた。
けれど、私は聞こえないフリをして旧校舎に走っていった。
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ねるね(プロフ) - きっとホコさん、もう占ツク離れしちゃってるだろうし、私の、もと乃愛のこと忘れちゃってるだろうけど、なんだか久しぶりに来てしまったよ。全然ちょくちょく顔出せてなかった私が悔しい。占ツクで初めてどハマりした作品。ホコさん今でも大好きだよ。 (2018年4月3日 0時) (
レス) id: 13459ee81f (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 妹ちゃんいったい何者なんやぁぁぁぁぁぁっ← いつも楽しませてもらってます！これからも応援してるので頑張ってください！！(・∀・) (2016年11月19日 13時) (レス) id: 06f3d584d6 (このIDを非表示/違反報告)
ホコ(プロフ) - うーたん。さん» 続編出来ました！見てくださると嬉しいです！！ありがとうございます！ (2015年5月5日 18時) (レス) id: a001dadb5e (このIDを非表示/違反報告)
うーたん。 - 続編！？とても楽しみにしていますね♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ (2015年4月27日 0時) (レス) id: 11f7b338a9 (このIDを非表示/違反報告)
ホコ(プロフ) - マムさん» ありがとうございます。カッコいいだなんて！私の書く業君は変態になりがちなので、そう言って貰えてうれしいです。恋愛パート頑張りますね(笑) (2015年4月25日 22時) (レス) id: 28a3503210 (このIDを非表示/違反報告)
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