7.車 ページ7
A「大神さん、本当にすみません!」
万理「あはは、大丈夫だよ。大変だね。」
放課後になって、演劇部の子の協力でウィッグを借りて何とかマスコミ達に気付かれずに大神さんの車に乗れた。
万理「芸能界を辞めるって本当?」
A「違うんですよ!事務所を辞めるだけであって!」
環「ニックネームの兄弟の事務所の…えーっと、何だっけ?」
一織「ご兄弟が所属してる社長さんのお兄さんの事務所で所属するらしいです。」
A「明日、学校休んで兄弟と同じマンションに引越しするんです!」
万理「そっか、兄弟が近くに居たら安心だね。」
学校を休むのは気が引けたけどもう引越しの準備は終わったからあの家から今すぐ出たかった。
万理「Aちゃんが引退じゃなくて良かったよ。」
A「私も音楽は辞めたくなかったから…自己中ですかね?」
万理「自己中なんかじゃないよ。」
良かった、大神さんにそう言ってもらえてホッとした。
一織「気持ち的に大丈夫なんですか?」
A「え?」
一織「昨夜、八乙女さんが慌てて寮に来ましたから。一応、昨日の出来事は少し聞きました。」
A「楽先輩が?」
当たり前だけど、知らなかった。よく小鳥遊事務所の寮に遊びに行ったりしてたから行ってると思ったのかな?
A「まぁ、でももう戻るつもりもないしねぇ。」
一織「移籍は自由ですけど、たまには八乙女さんにも連絡してあげてください。」
A「気が向いたらね。」
おっと、何かJOINが来てる。ともくんからだ。
倫毘沙A、今から予定ある?
A特にないよ!
倫毘沙良かったらレコーディング見に来る?
A行きたい!
A「大神さん!駅で降ろしてもらっても大丈夫ですか?」
万理「何処か行くの?」
A「ダイコク・プロダクションに。」
万理「そんなに遠くないし送って行くよ。」
A「わ、悪いですよ!」
万理「気にしないで。」
や、優男過ぎる…歳さえ近かったら即告白してた←
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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時