6.昼休み ページ6
A「わー、凄いマスコミの量。」
環「帰れんの?」
A「さぁ?」
一織「さぁ…って、貴女は…。」
先生達が何とかしてくれてるらしいけど、マスコミは帰る気配なんて全くない。帰りはどうしよう。
演劇部の子にウィッグ借りてマスクしたらバレないかもしれない。後で借りに行こう。
環「バンちゃんの車で帰るとか?」
A「私の事情で呼ぶのは流石に悪いよ。」
環「もしもし、バンちゃん?」
A「話聞こうよ…。」
大神さんに申し訳ないな…後日にでも菓子折りでも渡しに行こう。
環「バンちゃん、良いって。」
A「本当に申し訳ない…。」
一織「マスコミに捕まるよりマシでしょう。」
環「ニックネーム、スマホ光ってる。」
A「あー、放っといて大丈夫。」
どうせ楽先輩だ。今朝もラビチャを沢山送られて来てて見るのを諦めた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴って、先生も入ってきたから授業の準備をする。
マスコミ1「Aさーん!芸能界を引退は本当ですかー?」
マスコミ2「一言だけでもお願いしますー!」
生徒1「寺光さんも大変だね…。」
A「ごめんね。」
クラスの皆はあまり気にしてなさそうだけど、うるさくて此方が集中出来ない。
窓をガラッと開けて教科書をメガホン代わりにする。先生が怒るけど気にしない。
A「良い歳した大人がギャーギャーうっさい!!これ以上うるさくするなら警察呼びますから!!」
窓を閉めて先生に謝って授業を聞く。門には居なくなったけど必ず何処かに居るはずだ。やっぱり後でウィッグ借りに行こう。
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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時