36.花火の誘い ページ36
晩ご飯の時間になって、恵美ちゃんが呼びに来てくれた。
龍先輩のお父さんのホテルの大広間みたいな所で皆で食べるらしい。私達が泊まってるホテルからはそう遠くないから歩いて行く。
着くと案の定プンプン怒った遙日が居た。
遙日「唯月!A!俺を置いてホテル戻ったんでしょ!?ひどい!!」
唯月「ごめんね、遙日。」
A「ごめんごめん。」
ご飯を食べながら唯月と遙日と喋る。遙日に海で何したのかとかたくさん聞いた。
しばらくすると帝人くんが近寄ってきた。どうしたんだろ?
帝人「Aさん、ご飯の後に皆さんで花火をするんですけど来ますか?」
A「あー、パスするね。」
帝人「そうですか…。」
A「ごめんね、楽しんできて!」
本当はしたかったんだけど、気管支が弱いから出来ない。やれる事限られてるの辛いなぁ。
【八乙女 楽side】
帝人「Aさん、ご飯の後に皆さんで花火をするんですけど来ますか?」
A「あー、パスするね。」
帝人「そうですか…。」
A「ごめんね、楽しんできて!」
たまたま聞こえてきた釈村とAの会話。確かあいつ、気管支が弱いから花火は無理なんだっけ?
天「楽、マスクしてたら多少なら大丈夫だから誘いなよ。」
楽「は?誰を。」
天「A。」
楽「はぁ?」
こいつ、何を言い出すかと思えば…。
楽「無理に決まってんだろ。」
龍之介「でも、誘うだけ誘ってみたら?花火出来ないから少し寂しそうだよ?」
楽「龍か天が誘えばいいだろ。」
龍か天が誘えば、あいつは行くはずだ。気を使わせたくないから俺はホテルに居ればいい。
天「楽、Aの事好きなんでしょ?このままだと誰かに取られるよ?」
楽「…。」
天「僕が貰っていいの?」
楽「うるせぇ。」
天「ま、自分で何とかしなよ。」
天と龍はどこかに行ってしまった。どうしたらいいんだよ。
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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時