転生してほしかった、それだけ。【東方project 】 (ページ2)

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事の3日前、白玉楼にて。ページ2

時は遡り、事の3日前に戻る。

白玉楼では、ある異変が起きていた。

いや、それだと話と全く違う。

正しくは、幽々子は今の職を辞めさせられ、普通の魂に戻り、転生するという事だ。

この話を聞いた庭師は驚きの余り刀を落とし、

当の本人は、転生の話を地獄の使者から聞いた時、食べていた串団子を棒ごと飲み込んでしまったらしい。

＿＿＿ただ一人、その話を喜んでいた者がいた。

八雲紫だ。

その笑みは悪意に満ちたものではなかった。

「その理由はね、幽々子に悪いと思ったからよ｡」

紫がおちょこに口をつける。

「何故ですか？」

主を失うので、失職する可能性がほぼ100%の庭師が半端怒り混じりで聞く。

「だってあんなにいい性格なのに転生出来ないなて、酷過ぎない？地獄の奴ら。だから私が死を覚悟して地獄のリーダーにゴリ押ししたの｡」

相手はえー、と引いた。

「ちなみに幽々子が転生するのは今日含め3日後ね｡」

事が早く進みすぎていることに驚き、

今度は庭師が串団子を棒ごと飲み込んでしまった。