雨宿って、恋。【澤村大地】 (ページ10)

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10話ページ10

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ー概要

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三年五組帰宅部

去年同じクラスであった澤村を想う。アプローチをするにして毎度遠回る末、空回りがち。短所な一面有り。

▫澤村大地

三年四組排球部主将

面倒見が良かったり、優しく時には厳しい反面、恋愛において鈍感である。他原作同様。

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曇り掛かった灰色の空が、微かに混ざる朱色の空へと移り変わったあの瞬間。

俺の気持ちを表しているようだった。

君は俺に何かを隠すように、背を向けた。

その背は、案外小さくて。

治まっていた胸の高鳴りは、唐突に発動。

先程まで、五月蝿い程に鳴いていた蝉の声は最早聞こえなく、それ程君に夢中だ。

ぷつん、と何かが切れた気がした。

君が漸く声を発してからのこと。

「私、ずっと好きだよ。澤村のこと。」

と、同時。

振り返る君は、くしゃり、笑顔を浮かべる。

初めて見た、可愛らしい笑顔。

誰にも負けないくらい、好きだ、と。

此処で実感したのだ。

「お、俺も、！」

ほぼ勢いだった。

溜め込んでいた想いは、勢いに乗って次々に生み出していく。

「好きだ。」

案外吃る俺が恥ずかしい。

やけに暑く感じるのは、全部夏の所為。

先程まで冷えきっていた身体が恋しく感じる。

ジャージを貸したのも、手を繋いだのも、風邪を心配したのも。

全部、全部。君だから。

好きじゃなきゃ、こんな事しないから。

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あの夏、不器用な。【影山飛雄】

Thanks.

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