【d!】美味しいご飯の為ならば2

過保護 ページ29

監視って…、え？

「えっと、それは私がひとりで買い物も出来ないと思われていると……？」

一般棟にいた時はひとりで買い出しもしていたし、休みの日には出かけてもいた。
監視されるようなことは無いと思うのですが。

「せやけどお前だいぶ危なっかしかったで？」
「おん。フラフラしとったな。シッマが騒いどった」
「騒いでへん」
「騒いでたやん」
「俺はAが怪我せんか見とっただけや！」

言い合いを始めたコネシマ様とシャオさん。
こうなったら止められない。

「ところでショッピくんは何故カメラを？」
「Aのはじめてのおつかいをばっちり記録する為です！」

はじめてのおつかいって…初めてでもないし記録することじゃない。

「ところでエミさんはなんでAとおったんです？」
「あぁ、店でお会いしたんですよ。ねぇ、Aさん」
「はい。ちょうど本のことでお聞きしたいことがあったので一緒に本屋へ」
「ふーん……ま、童貞やし心配せんでええか」

なにかに納得したように頷いたショッピくんは、ようやくカメラをおろす。
俺もご一緒しても？という彼にエミさんは是非と返事をした。

「あの、あれどうしましょう」

早く移動したいのだが、相変わらずコネシマ様とシャオさんは言い合っている。

「あーもうほっといてええっすよ。止める方が面倒臭いし」
「そう、ですね」

じゃあ行きますか、と2人を置いて行こうとした時ガシッと肩を掴まれた。
振り返ると真剣な顔をしたコネシマ様。
空色の瞳の彼は、こう口にした。

「俺の娘になってくれ！」
「…………ん？」

デジャヴ？

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