嫌がる理由2 ページ14
「なんで俺が……」
数分言い合いをした後、どうやらホルヘに決まったらしく嫌そうにカゴを持ち上げた。
「ヤンさんじゃあ1つも持てないだろうしね」
ヤンさんは嘘か本当か分からないが驚くほど力がない。
本人曰く、「おカネと包丁より重いもの持てナイ」らしい。
「サッと行ってサッと戻ってくるぞ」
「……何にそんなに警戒してるの？」
幹部棟へのドアが開いた途端、ホルヘはキョロキョロと周りを見る。
「会いたくない人がいるんだよ…！」
「ホルヘも幹部様と知り合いだったりするの？」
「前話しただろ！？お前は本当に料理と金以外に興味が無いな！」
「む、家族も入れといてよ」
「問題はそこじゃねぇ！」
ホルヘの話ってなんだっけ？
あー、そうだ。
入りたての頃、昔何してたって話題になって…それで…
「ごめん、全然思い出せない」
「とにかく厨房行くぞ！」
「はーい」
急かすホルヘに合わせて歩調を早める。
何をそんなに嫌がっているだろうか。
＊
「どこに置けばいい？」
「そこの冷蔵庫の隣に」
「分かった」
荷物を運び終わると、ホルヘはすぐ様厨房から出ようとした。
「もうちょっとゆっくりしていけばいいのに」
「俺は一分一秒が惜しいんだよ」
「えー寂しーよー」
「A、お前面白がってるだろ」
「バレた？」
焦るホルヘなんて珍しくてついついからかってしまった。
「手伝ってくれてありがとね」
「あぁ、お前が向こうに来る分には歓迎するぞ。俺はもう二度とここには来たくない」
「え、そんなに？」
部屋の中だと言うのにまだ警戒しているホルヘ。
変なの、と思いつつ見送ろうとすると厨房のドアが開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2731人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てんげつ そらら(プロフ) - キャラ設定がしっかりしていておもしろいし、メンバーの性格も掴めていてすらすら読めます！続き待ってます〜！ (2020年4月5日 19時) (
レス) id: 7a34e9cdfd (このIDを非表示/違反報告)
鷄ちゃん - とっても面白いです！オリキャラの設定もしっかりしていて、個人的にはヤンさんが一番好きです！更新頑張ってください！ (2020年3月11日 22時) (レス) id: d0f1e8ba23 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも[watoさん大好き] - 友達の勧めで来ました！とても面白かったです！ (2020年3月11日 22時) (レス) id: eebe54bd3c (このIDを非表示/違反報告)
きりたん - 大先生よ…(遠い目)面白いです更新頑張ってください！ (2020年3月3日 21時) (レス) id: 3ddebd3c19 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - とても面白かったです！話のテンポが良くて読みやすかったし、オリキャラの皆さんもうまく溶け込んでいて、とても素敵な作品でした。特にspくんが本性を現し始めた時は、思わず笑ってしまいました！ww 更新楽しみにしています！ (2020年3月3日 1時) (レス) id: 838f9d2c1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らに
| 作成日時：2020年2月17日 11時
