幼女趣味同盟【中原中也】 ページ8
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今回は紅月ミレー様にリクエスト頂きました！
大変長らくお待たせいたしました_(._.)_
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「A、今度は椿を書いて！」
「うん。何色が良い？」
本部ビルヂングの最上階。
壁の一角全てが硝子張りの室内では、幼女二人が床に寝転んで、画用紙を広げていた。
白髪の少女は手にクレヨンを握り、金髪の少女はクッションを抱き、白髪の少女の描くクレヨンの先を目で追っていた。
「………はい、出来た！」
「スゴい上手ねッ！流石A！」
褒められて嬉しそうなAが、画用紙に描かれた赤い椿に手を当てると、輝く文字列が彼女の手を包んだ。
「はい！あげる」
光が霧散され、出てきたのは本物の赤い椿。
描かれていた筈の画用紙は、真っ白に戻っていた。
「Aの異能は楽しいわねッ！ねぇ、今度はリボンの髪飾り描いて」
こんな調子でｷｬｯｷｬｯと遊ぶ幼女たちを被写体に、ひたすらシャッターを切る変質者……ｺﾎﾝｯ、黒髪の男性。
「今日も可愛いよエリスちゃんっ！あぁ照れるAちゃんも可愛いぃ」
ニマニマと胡散臭い笑みを浮かべるポートマフィア首領。
その顔は最早威厳も貫禄も皆無である。
「リンタロウ煩い気持ち悪いッ！」
「うぅ…エリスちゃん！そんな事言わずに、ね？……あぁほら、おやつの時間だよ」
「ホント？！Aも食べましょッ！今日のケーキは私のお気に入りなの」
そう云って手を洗いに行くエリスに、Aはついて行かずに、ｸｲｯと森の外套を引く。
「？どうしたんだい、手を洗っておいで」
「首領……ちゅーやは何時帰って来ますか」
Aは少し潤んだ瞳で、首を傾げていた森を見上げた。
ん゛ん、と目元に手を当て、ナニカを抑えた後、森はしゃがんで彼女と目線を合わせる。
「寂しくなったのかい？」
「ん………」
「大丈夫。あともう少しで帰ってくる筈だよ」
雫を溜めた目元を拭ってやり、不安に押し潰されそうになる彼女の背を撫で、落ち着かせる。
そして、丁度帰って来たエリスに頼んでAを洗面台に向かわせた。
「どうしたの？」
「……ちゅーや、まだかなって思って」
「リンタロウはなんて？」
「もうすぐ帰ってくるって…」
「なら大丈夫よ！ケーキを食べている間にでも帰ってくるわ」
そう云って、手が泡だらけになっているAの代わりに、エリスは服の袖を捲ってあげた。
「お洋服が濡れるわよ」
「あ。ありがとう、エリス」
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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです！リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします！ (2021年10月22日 18時) (
レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします！ (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2021年2月22日 21時
