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自分を信じて【芥川龍之介】 ページ11




一般人&18歳夢主という事を前提にご覧ください。。。


今回はゆでたま様にリクエストを頂きました!

大変長らくお待たせいたしましたm(__)m
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「………これだと国公立は、かなり難しいね」




一瞬で、頭が真っ白になった。


無慈悲な宣告者である担任は、液晶(モニター)に映る資料(データ)を眺めていた。

その宣告が信じられなくて、信じたくなくて。


緊張で伸びた背筋に冷や汗が伝うのを感じながら、私は訊ねた。



「前期と後期、両方とも……ですか」

「うーん…厳しいかな」


担任は顎に手を添え、考える素振りを見せた。


「あ、でも!後期は逆転も____……」


そこからの記憶が無かった。気が付いたら自宅の前にいた。

定型文(テンプレ)の慰め言葉を吐いただろう担任の声も、どうやって学校を出たのかも、全く覚えてなかった。

ただ、手には予備校の出した志望校判定の紙が入った封筒が握られていた為、持ち帰るものはちゃんと持っていた。少し安心した。


止まらない溜め息を飲み込んで、私は扉を開けた。





「…只今」


夕食の匂いが鼻を掠め、そこで初めて母親が今日は夜勤である事を思い出した。

……という事は、これを直ぐに見せなくてはならない。


手にある封筒を見つめ、飲み込み切れなかった溜め息を零す。

靴を揃える気力も起きなくて、脱ぎ捨てたままリビングへ繋がる扉を開いた。




「あ、お帰りA。それは?」

「…志望校判定リスト」


此方に向けて出された手にそれを置いた。

その間に、脱いだコートをハンガーへ掛けておく。



「…え、全部判定悪いじゃない!」

「共通テスト、失敗しちゃったみたいで…」

「もっと勉強しないのが悪いんでしょ。努力しないからッ!」



プツン、と自分の中で、何かが切れた音がした。

それと同時に、母親の手から判定表をひったくった。

母親の声が聞こえた気がしたけど、扉に向かう足は止まらなかった。




「____…もう、いいや」


それだけを云って、私は自室へ足を向けた。



不思議と涙は出なかった。

胸が苦しくて、妙に頭が重いだけ。








見てなかったんだ、私のこと。





先程突き付けられた事実は、私に止めを刺すのに十分だった。

慰めてほしい訳では無かったけど、それだけは…云ってほしくなかった。




なんで、今まで頑張ってきた私の時間を否定するの……?






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雪見だいふく - このシリーズ大好きなので、続編書いて欲しいです!リクもさせていただきたいので、よろしくお願いします! (2021年10月22日 18時) (レス) id: 0b9e52d702 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 続編をお願いします! (2021年10月21日 22時) (レス) @page49 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - すみませんゴーゴリのヤンデレは…… (2021年10月5日 1時) (レス) @page45 id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
琉流 - 上手だと思いますよ、棒人間しか書けない私にとっては羨ましいです。 (2021年8月26日 1時) (レス) id: 45a1f0a151 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - フョードルの制裁論お願いします (2021年8月22日 7時) (レス) id: 68ec6172c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2021年2月22日 21時

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