*Extra* ページ36
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国「中原ッ!?」
「はい。マフィアは兄の方ですよ」
なので銃下ろしてくれません?
試しに言ってみたけど、まぁ素直に聞き入れてくれませんよねぇ…。知ってた。
火に油を注いだ様に悪化した状況。
「はぁぁぁぁ…、埒が明かないですね。なら____ "未来"を変えて差し上げてもよろしくってよ?」
この瞬間に私の目から光が消えた。
闇の住人と同じ。底なし沼のような、只々どす黒い闇が広がる瞳へ。
江「……なるほど。キミは現実改変系の異能者か」
「正解です。…うふふ、どんな未来がいいですかぁ?」
例えば、5分後にお兄ちゃんが此処を木っ端微塵にする未来とか?
そう言って黒い笑みをした私の周りには文字列の光が浮かび上がる。
____脅しに屈しなかった勇敢な国木田さんが発砲するのと、私が纏っていた光が消えたのは、ほぼ同時だった。
「助けが遅いですよ、太宰さん」
「久々に本当のキミが見れたからね、つい」
私を抱きしめている太宰さんはおどけたように言った。彼は私の異能を無効化しながら、銃弾に当たらないように庇ってくれたらしい。銃も『独歩吟客』で生成されたもので、無効化の彼には無害なようだ。
「でも、異能はダメだよ?キミへの負担が大きすぎるからね」
「なら貴方の同僚をどうにかして下さいよ…」<
ため息をつきながら見上げる私を太宰さんは自身の腕から解放した。そして突き刺すような周りの視線から守るためか、外套の中へ隠してくれる。
「落ち着き給えよ国木田くん。Aちゃんを傷つければそれこそ蛞蝓に潰されるし、コノ子も私に用があるだけだ、と言っただろう?」
「その小娘を庇って…」
「ないよ。それにAちゃんは単身で乗り込むなんて無謀なことはしないさ。襲撃するとしたら、難解かつ人員を活かして大胆に。私や乱歩さんを手こずらせるためにね」
ねぇ、Aちゃん?
外套の上から頭をポンポン、としながら同意を求める太宰さん。私の事を見抜かれているのは知っているが、それを他人に伝えてしまうのは頂けない。<私は不服の意味を込めて、目の前にある彼の胴をむぎゅうッと抱きしめた。
「…そうですね。簡単に計画を見抜かれてしまうのが腹立ちますケド」
「まだまだ私を欺くには足りないよ!
…ところで抱きついてくれるのは嬉しいのだけど、力加減がおかしいのは八つ当たりで合っているかい?」
「苦しいですか?」
「うーん、少しだけ」
「よし ←」
「Aちゃん?」
「…こ、この話はもういいので、作戦立案しに行きましょ?」
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紅月ミレー - リクありがとうございました(*^□^*) さっそく、読みました羅生門可愛いですよね(〃ω〃) モフモフしていそうですもんね、芥川様がちょっぴり可哀想でした(´;ω;`) (2020年12月15日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - ハルさん» はい、分かりました(*^□^*) 楽しみに待ってます(v^ー°) (2020年12月13日 9時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - コメントありがとうございます!無理矢理終わらせた感が否めないですが…。僕くんはあと少しで書き終わりますので、もうしばらくお待ちくださいm(__)m (2020年12月13日 0時) (レス) id: dca913437b (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - リクの続きありがとうございました(*^□^*) 中也様と仲直りして良かったですね(o^−^o) そして、やっぱり最後は爆破イタズラで大成功でしたね(^皿^) (2020年12月9日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 太宰治様と一緒に仕返し作戦、一体どうなるか楽しみです(v^ー°) もし、中也様にバレたら…見られたら((((;゜Д゜))) 物凄くお仕置きが待ってますね(o^−^o) (2020年12月7日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2020年10月26日 23時