甘いは正義!【泉鏡花】 ページ25
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今回は月華様にリクエストを頂きました!
大変長らくお待たせいたしました(^^;
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時刻は午前十時。
鞄を肩に掛け靴をつっかけながら、横にある全身鏡を見る。
……服装も普段通りだし、髪の毛もはねたりしてないよね?前髪をちょいちょい、と手櫛で直し満足してから、私はドアノブを捻り外へ出る。
外は水のように澄み切った秋の空が広がっていた。<そよそよと凪ぐ風も涼しく、出かけるには絶好の天気模様で。
「鏡花ちゃーん、迎えに来たよ」
ガチャリ
私が言い終わるか否か、目の前の扉が開いた。<そこからひょこッと顔だけが出てくる。濡れ羽色の柔らかな髪を二つに結んだ、瑠璃色の瞳の少女。
「こんにちは、鏡花ちゃん。準備できてるかい?」
「A。…うん、出来てる」
いつもの緋色の着物にウサギのストラップがついたポシェットを肩から斜めに掛け準備万端の鏡花ちゃんは、部屋に鍵をかける。
…というか、オレオレ詐欺まがいな感じで呼んでしまった私も私だけど。何の警戒もなく普通に開けた鏡花ちゃんが少し心配になった。
まぁ、この子の事だから相手を返り討ちにするだろうな←
良かった、安心だね←
…はい、おふざけは此処までにして。
さて、それじゃあ。スイーツ巡りにレッツゴーだね!」
「ゴー…?」私が拳を上げると、鏡花ちゃんも真似をしてぎこちなく拳を上げた。
うん、尊い←可愛すぎ、それで人ひとり殺れるよ。私悶え死んじゃう←
「でもその前に?」
「湯豆腐食べる」
「ふふ、分かってるよ。さぁ、行こうか!」
気を取り直した私の号令で、目的地へ歩き出す。…此処で悶え死んでは勿体ないのでね←
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コトコト、と目の前で鍋が音を立てる。
湯気が出ている鍋の向こう側には、はふはふ、と熱そうに湯豆腐を口いっぱいに頬張る鏡花ちゃん。そんなに口に入れたら熱くてしょうがないだろうに…。
でも、幸せそうに食べている彼女が見られて、私は満足です。ご馳走様です←<
「美味しいかい?」
私の問いかけに鏡花ちゃんはコクコク、と頷いた。頷きながらも食べる手は止まらず、頬を上気させながらもの凄い勢いで湯豆腐を食べている。
宛ら、リスの様。
この場に敦君もいたら、私の意見にきっと賛同してくれるだろう。
「この後、甘いもの食べるけど入るかい?そんなに食べて」
「…別腹」
…どうやら彼女には愚問だったらしい。
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紅月ミレー - リクありがとうございました(*^□^*) さっそく、読みました羅生門可愛いですよね(〃ω〃) モフモフしていそうですもんね、芥川様がちょっぴり可哀想でした(´;ω;`) (2020年12月15日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - ハルさん» はい、分かりました(*^□^*) 楽しみに待ってます(v^ー°) (2020年12月13日 9時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - コメントありがとうございます!無理矢理終わらせた感が否めないですが…。僕くんはあと少しで書き終わりますので、もうしばらくお待ちくださいm(__)m (2020年12月13日 0時) (レス) id: dca913437b (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - リクの続きありがとうございました(*^□^*) 中也様と仲直りして良かったですね(o^−^o) そして、やっぱり最後は爆破イタズラで大成功でしたね(^皿^) (2020年12月9日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 太宰治様と一緒に仕返し作戦、一体どうなるか楽しみです(v^ー°) もし、中也様にバレたら…見られたら((((;゜Д゜))) 物凄くお仕置きが待ってますね(o^−^o) (2020年12月7日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2020年10月26日 23時