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No.3 ページ24






「…ま、こんな事聞いても中也じゃ当てにならないね」


首領がお呼びなのだろう?
オレは先に歩き出す彼女の後を慌てて追った。


「…何?」


「…手前は価値が無いと言ったが、生きたいと願いながら死んじまッた奴らもいる。そいつ等が生きたかった今日を全力で生きることは、オレは価値があると思うぜ」


愛用の帽子をアイツに被せながら言った。

何人もの部下を失った幹部の言うことは妙に現実味があり、説得力もある。



「…そう、貴方らしい。流石単純な思考回路をお持ちの方は違うね」

「ちゃッかりバカにすんじゃねェ」

「これでも褒めてるつもりだよ?脳筋くん」

「それの何処が褒めてんだよッ!」


思わず蹴り飛ばそうとすると、彼女はそれを横に跳んで避けた。

Aはくつくつと笑いながら帽子の鍔をグッと下げる。


唯一見えた口元は綺麗な弧を描いていた___。







Fin.

甘いは正義!【泉鏡花】→←No.2



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紅月ミレー - リクありがとうございました(*^□^*) さっそく、読みました羅生門可愛いですよね(〃ω〃) モフモフしていそうですもんね、芥川様がちょっぴり可哀想でした(´;ω;`) (2020年12月15日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - ハルさん» はい、分かりました(*^□^*) 楽しみに待ってます(v^ー°) (2020年12月13日 9時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - コメントありがとうございます!無理矢理終わらせた感が否めないですが…。僕くんはあと少しで書き終わりますので、もうしばらくお待ちくださいm(__)m (2020年12月13日 0時) (レス) id: dca913437b (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - リクの続きありがとうございました(*^□^*) 中也様と仲直りして良かったですね(o^−^o) そして、やっぱり最後は爆破イタズラで大成功でしたね(^皿^) (2020年12月9日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
紅月ミレー - 太宰治様と一緒に仕返し作戦、一体どうなるか楽しみです(v^ー°) もし、中也様にバレたら…見られたら((((;゜Д゜))) 物凄くお仕置きが待ってますね(o^−^o) (2020年12月7日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2020年10月26日 23時

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