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No.1 ページ48


No side.



死の家の鼠 アジト内__



日の光が全く入らない地下の薄暗い廊下にて。

(頭目から直々に仕事もらっちゃった…!)

構成員のAは、顔こそ無表情であるが、隠しきれていないご機嫌オーラを
振りまきながら歩いていた。

腕の中には次の任務の書類。

どうやって遂行しようか、と考えながら仕事場へと向かっていると、



「Aちゃん!」

「わぁッ!!」



気配もなく後ろから声をかけられて驚くA。



「ハァイ!めちゃくちゃご機嫌よう!」

彼女が後ろを振り返ると、片手をあげた青年がいた。



「次やったら、本当に斬りかかりますよ。。。」

「うわぁ!Aちゃんが本気の目してるッ!」


服に仕込んである短刀を見せると、



怖ーいッ!、と全く怖がっていない表情で言い放つ。



そんな彼の名は_ゴーゴリ。



ある所で『道化師』と呼ばれる彼は、呼び名通り道化師の格好をしている。

初めて会ったときに、Aの中で関わりたくない人ナンバーワンに見事ランクインしたゴーゴリは、何かとAにちょっかいをかける。

最初は逃げ回っていた彼女だが異能によって神出鬼没現れる彼に、逃げても無駄だと悟った。

そして今はこうして脅すだけにとどまっている。



…これでも譲歩した方である。



「でも、Aちゃんは薙刀の使い手じゃなかったっけ?」

「刀は一通り使えますよ。斬られるなら薙刀の方がよかったですか」

「えッ!?違うよ!?」

「すみません、今度から常備しておきますね」

「私の言葉聞いてた?!」



いつの間にか、こんな軽口(?)を言い合えるほどには仲も深まっていた。





No.2→←君の代わりに【ニコライ.G】



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ルビー - 乱歩さんの片想い、最高でした。自由な感じですごい人だけど、そういうところは真面目に身を引きそうなところが、胸に刺さりました。 (10月11日 19時) (レス) @page19 id: 39c076b3bd (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 少し不安だったので、気に入っていただけたようで安心しました(*'▽') (2020年8月15日 20時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ - ハルさん» ゴーゴリの書いてくださり、ありがとうございました!めっちゃ可愛くて独り騒いでました (2020年8月15日 17時) (レス) id: f059c2a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - ご満足いただけたようで何よりです(#^^#)安吾さんのお話は、まだまだありますので楽しみに待っていてくださいね!勿論、嫉妬深い説もネタがまだ載せてない分がありますので(笑) (2020年8月14日 0時) (レス) id: d1231379db (このIDを非表示/違反報告)
なぞにん - 安吾さんの夢小説リクエストした者です。わざわざ書いてくださりありがとうございました!嫉妬深い説シリーズ好きだったので嬉しかったです。また「禁句にご注意を」のネタも入っていて良かったです!長々とすみません、これからも作者さんの小説を楽しみにしています! (2020年8月13日 23時) (レス) id: b4cf29585e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作成日時:2020年7月26日 22時

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