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「ゲ、鈴木の代理ってことは…」
「あ、そっか…Z組の担任坂田って銀八のことか」
そう、副担任としていた鈴木が何が原因かノイローゼになってしまい療養する代わりにこいつが来たんだ。ってことはーー毎日こいつと一緒に居るのか。
「まじかよ…」
「なにそのいやそうな顔」
「嫌に決まってんだろ、何が好きでお前と…」
「……、なにまだ昔のこと言ってんの?」
「っはあ!?なんでだよ、んなこと忘れてたわ!」
「…ふーん、じゃあいいじゃん。
よろしくお願いしますよ、銀八先生?」
嫌味ったらしく先生を強調された。
忘れてないことを悟られた、
きっとAは冗談のつもりで昔話を持ち出したんだろう。
でも俺の反応で俺がそれをまだ昔話として扱えていないことが悟られた。
それを踏まえて、あいつは先生を主張した。
ここでは教師で互いに先生だ。
そのことを持ち出すなと遠回しに訴えられた気がする。
「…分かってるって、
今日は学校祭の展示とかステージ発表のこと決めたりするから適当に自己紹介させるからそっからお前中心に話し進めろよ」
「え、いきなり?」
「別に新任であって新人じゃないんだから大丈夫だろ」
「…引継ぎの資料もほとんどないし鈴木先生のノイローゼの原因あんたじゃないの?」
「俺じゃねえーわ、俺の生徒だけど…」
「え?」
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…
「新しく副担任になりました、池田ですよろしくねー!」
「あら、鈴木先生本当に入院なの?」
「姉御の卵焼き食べてからずっときてなかったもんナ」
「お妙さんの手料理はバイオレンスだからな」
「どういう意味かしら?」
「…なにこのクラス…」
「俺の持ちクラスであり今日からお前のものでもあるZ組です」
えくぼがヒクヒクと引きつっていて少し笑えてきた。
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作者名:野崎 | 作成日時:2019年9月6日 19時