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Aside



眠りからゆっくりと醒めて


うっすら光が見えて


すばるがいた。



あぁ、、、好き。



何よりもまず、そう思った。




どこが、とか、何が、とか、

そんなんじゃなくてもう

この人の全てが、わたしを掴んで離さない。



す「おはよ」


A「…おはよぉ」


す「…昨日の記憶ある?」


A「・・・残念ながらあるね」


す「ふふっ」


A「・・・」


す「・・そんな顔で見んな」


A「え、どんな顔してた?」


す「・・・おまえアナゴさんな」


A「ぶっ!嫌や!」


す「おまえ、そんな可愛かったっけ」


A「・・・パワーワード」


す「なんやねんそれ(笑)」


A「ずるい」


す「本心や、ビックリしてる」


A「・・気付くん遅いし」


す「ふっ、自己評価高っ」


A「…痛いぐらいに知ってるよ

すばるのタイプじゃないってことは」


す「…うん、タイプじゃない」


A「ふっ、そこまでハッキリと…」


す「でも可愛い、昨日からずっと」


A「・・・殺す気?」


す「泣くなよ(笑)」


A「死なへんために泣いてるの」


す「意味わからんって(笑)」


A「うーーー、ずるい」


す「今抱きしめたらほんまに死んでまいそうやから、やめとくわ」


A「……死んでもいい、から…」


す「だからその顔、やめろって」




抱きすくめられた。


なんか全然ドラマチックじゃない感じで。

不器用に、大雑把に、ぶっきらぼうに。



でもその心臓が

ドクドク鳴ってて



この音色は、どんな音楽にも勝てない。




A「実はひとつ訂正があって」



すばるの腕の中、声がこもって

すばるの香りがして



す「は?訂正?」


A「中学の時からって、言ったけど」


す「…なにが?」


A「小3の時から、の間違いで」



腕をほどいて、

何度も吸い込まれそうになったその瞳に


自分を映す。



す「小3?」


A「小3の時からずっと」



A「好き」



瞳に映るわたしは


一点の曇りもなく


恋をしている。




す「・・・ド変態やな」


A「ふふふっ、バレたか」




唇に、すばるの唇が触れて


ちゅ、って、音がした。




す「俺も訂正」


A「・・・」


す「手、出すわ」


A「・・いい意味で?」


す「ふっ、めっちゃいい意味で」



--END--

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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございましたm(_ _)mすばるくん、サイコ〜! (2017年9月19日 18時) (レス) id: f3acc79bdf (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高です!上手く言えないけれど、素敵な小説でした!ありがとうございます(^-^)自担じゃなくても引き込まれす素敵な小説です。次なる作品を楽しみにしています (2017年6月6日 14時) (レス) id: 33405dabaa (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - イッキ見しました!続編希望です! (2017年6月1日 23時) (レス) id: 59dac7f0b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまき | 作成日時:2017年5月26日 19時

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