案内 ページ5
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Aside
村上「おーい、みんなー！」
そう声をかけると
デスクにいる大人たちが全員こっちを見た。
村上「今日から高2クラスの上野Aさん！」
慌ててお辞儀をすると
よろしくーと口々に言ってくれる声が聞こえた。
A「よろしくお願いします」
村上「えっと、、亮！17時から亮のクラスやわ！軽く案内したってー！」
亮「うぃーっす」
その人は、ピョコピョコした足取りでこっちに向かってきて
亮「おいっす！錦戸亮っす」と言った。
・・・くそイケメン
A「よろしくお願いします」
亮「高2やんなー？」
A「はい」
亮「どこ高？」
A「…F高です」
亮「まじか！後輩やん！」
A「えっ、そうなんですか？」
亮「おんっ、俺今二回生やから、四つ下で被ってへんなぁ」
A「はい」
亮「え、緊張してる？」
A「はい、ちょっと」
亮「緊張なんかせんでええよー！この塾めっちゃ楽しいで！」
A「そうなんですか？」
亮「うん、勉強はガチでやるけどな。勉強以外はアホばっかやから(笑)」
A「へぇーー」
亮「ここ、トイレな！ここ、自販機！って見たら分かるよな！てか案内ってなんやねん！」
A「ふふっ」
亮「こっからここが教室で、多分あとで時間表渡すわ、それに教室も載ってるから見といて」
A「はい」
亮「おけ？今日は、、Bやな！あとは？質問ある？」
A「あのー、、、」
亮「あ、ごめん俺早口やった？！ごめんごめん聞きにくいよな！何でも言うてみ？」
A「ふふっ、えっと、あたし実は学校の授業について行けてなくてですね…」
「おっす亮！」
亮「おぅ、、っておい！また亮って呼ぶ！」
「んははー、最初気付いてへんかったし(笑)」
亮「はよ教室入れ！」
「てか、どなたさんー？」
亮「あ、今日から入った子！そや、同じ高2クラスやわ、ちょ、ヤス、一緒に行ったって！」
ヤス「そーなん？今日から？よろしくねー」
A「あ、よろしくお願いします」
亮「ごめんっ、名前なんやっけごめん！」
A「あ、上野Aです」
亮「そや、A！こいつヤス！」
ヤス「安田章大ですー」
A「あ、はい」
ヤス「じゃ、いこっかぁ」
亮「あ！待って！話途中やったやんな？！」
A「大丈夫です、また今度で」
亮「そうか？じゃあとりあえず後で！ヤス頼んだぞ！」
ヤス「はぁーい」
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作者名：たまき | 作成日時：2017年6月21日 23時
