5 寝不足です ページ6
「Aー!おきなさーい!遅刻するわよ!」
『ん"ぅ"ん"』
いつも聞こえるはずの目覚まし時計はもう止まっていて、代わりに母親の声で目を覚ます。
ぐーっと背伸びをすると、女子とは思えない掠れた声が出た。
(全ッ然寝れなかった、、、)
いつもバイト終わりは疲れですぐに寝れるはずが、今日はマイキーくんが言っていた「また明日」というセリフが気になり、なかなか寝付けなかった。
あと、先輩のスパダリっぷりを思い出して、、一人で悶絶していたのも、、ある。
重いまぶたを擦りなんとかこじ開けリビングへ向かう。
作りたての朝ごはんの匂いが鼻腔をくすぐる。
「昨日早く寝たの?くま酷いわよ」
『え、うそ、、』
顔を洗うために洗面所に行き鏡を見るとここ数年で一番酷い顔をした自分が写っていた。
『わーー、ぶっす、、、』
自分で言った言葉に自分でダメージを受ける。
今日はメイクバッチリして学校に行こう。そう決めた。
急いで朝ごはんを食べ、いつもはしない下地やファンデーション、コンシーラーを塗りたくる。
そうしているうちに楽しくなって目元も口元も鼻も時間をかけて完璧に仕上げた。
(よし、これで完璧。えっと、今の時間は…)
───────
────
(やばい遅刻する!)
学校に向かう道を全力で走り抜ける。
メイクに気を取られ、時間を気にしていなかったせいで家を出なくてはいけない時間を10分もオーバーしていた。
(あーメイク崩れちゃうよ、、、)
それでも皆勤賞を目指してる私からしたらメイクより学校、なるべぬ日陰を通るようにしながら学校へ向かった。
───────
「おはよーA。ギリギリセーフ、珍しいじゃん」
「なんか目元キラキラしてる!かわいい!」
「Aのことだし、どうせ時間忘れてメイクに没頭してたんでしょ」
HR開始の鐘ギリギリに滑り込んだ私に、イツメン3人が話しかけてくれる。
『はな、ゆめ、のぞみおはよう、、前髪崩れてない??』
はぁはぁと息を切らしながら尋ねると3人は揃って首を横に振る。前髪は命、崩れてなくてよかった。
しばらくすると先生が教室に入ってきて、少し話すとHRが終わる。
その日の午前中の授業は眠気との戦いで、所々記憶は無いものの、どうにか4時間目まで乗り切ることができた。
「A!ご飯食べよ!」
はなの声で残りの2人も私の席にやってくる。
その時突然、廊下から黄色い悲鳴が聞こえた。
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夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします! (2021年12月10日 2時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました!最高です( ; ; )1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください!応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです!!明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです!ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです!普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ;; ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜雨 | 作成日時:2021年11月13日 20時