45 頼み事 ページ48
近所の喫茶店、そこにココを呼び出した。もちろん青宗には内緒で、だ。
『こうやって話すのもあの火事の日以来だね』
「そういえばそうだな」
『髪、伸びたね』
「まぁな、伸ばしてるんだ」
久しぶりすぎてぎこちない会話。なんて話したらいいのかわからず狼狽えていると、それを見かねて
「、、で、何が聞きたい?」
と切り出してくれた。
『私の知ってるココ達じゃないっていうのがどうしても気になって、それとあの日何してたの?』
明らかに表情を曇らせるココ。でもここで引くわけには行かない。
『私に番号を教えたってことは、聞いてほしかったんじゃないの?』
「昔から、Aの頼みはどうしても断れないんだよ、、、いいぜ教えてやる。俺らが今何をしているか、でもこれだけは約束しろ」
『約束?』
「あぁ、今から聞くことはイヌピーに内緒だ。わかったか?」
『うん』
ココが話してくれたのは赤音さんを治すのにお金が大量に必要だったこと、それを稼ぐためにチームを作ったということ、今は2人で黒龍という暴走族にいること。
『私が知らないうちにそんなことが、、』
「あの日だって、裏切り者に制裁を加えていただけだ。だからもう俺達と関わるな。」
『で、でも、、』
「巻き込みたくない。」
『へ?』
「お前を巻き込みたくない」
そう言い残してその場から居なくなったココ。結局肝心なものは聞き出せなかったようなきがする。
どうしたらいいか、この先何をするべきか考えても思いつかない。
頼んでいたアイスティーを飲み干して重い足取りで店を出ると
「やっほー、Aちゃん」
『マイキーくん、!』
マイキー君がいた
───────
────
──
『今日はなんで来てくれたの?』
「そういえば最近Aちゃんと2人で遊んでねぇなと思って」
『それだけー?』
「わるいかよ、、」
『いいや、すっごく嬉しい』
久しぶりの体温に心臓がずっときゅうっとなったまま治りそうにもない。今までになかった感覚。好き、だと気がついたからだろうか。
「Aちゃんさ、行きたいところある?」
『じゃぁ、海、とか?』
「おっけー、しっかり掴まってな」
スピードが上がるバイクに落とされまいとマイキーくんの腰に回した腕に力を入れる。
怖い8割下心2割のその行為に少し意識してくれたらいいななんて期待を込めた。
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夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします! (2021年12月10日 2時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました!最高です( ; ; )1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください!応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです!!明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです!ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです!普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ;; ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜雨 | 作成日時:2021年11月13日 20時