32 会いたくて ページ34
マイキーside
───────
「最近Aに会えてねぇ!」
集会終わりの暇な時間。俺は真剣に悩んでいた。
Aと会えていないのだ。あんなことがあってから少し気まずくなってAから少しだけ距離をとった。そしたらいつ連絡したらいいのかわからなくなり、2週間も声すら聞けていない状態だ。
「は?あんなに仲良かったじゃねーか」
「どーせマイキーがわりぃんだろ」
「お前、あれから連絡取ってねぇのかよ」
三ツ谷、場地、ケンチンに怒られる。
「色々あんだよ、、」
「はぁー、なにがあったかわかんねぇけど、話してみろ」
「三ツ谷、」
俺はこれまで起こったことをすべて打ち明けた、Aがエマのことを妹だと思って、嫉妬していたこと、なんか気まずくなって連絡を取れていないこと、とにかく全てだ。
話し終わった頃、場地はうわ、、という顔、三ツ谷にはやれやれという顔をされてしまった。
ケンチンは元々このことを知っていたから終始呆れっぱなし、、
「マイキーてめぇ、それで押さないとか何してんだ??」
「これはAちゃんに同情するよ、、」
「し、しかたねぇだろ、」
何してるんだよというブーイング。脳裏に焼き付いたAの赤く染まった顔。これだけで誰が日和ってるかすぐにわかる。
「あいつに聞いたんだよ、俺のこと好き?って、そしたら真っ赤になってるし、なんかそれ見たらすげー心臓痛くなるし、もうわけわかんねー」
俺は無敵のマイキーで喧嘩は誰にも負けねぇ、でもAの事になるとどうにも弱くなる、どうしていいかわからなくなって胸がキリキリと痛む。
Aは大切なダチで、あっちも俺のことを"ただの友達"と言っていた、今の関係を崩したくない。それでも、今以上、いや、それよりもっと上の関係を望んでいる俺がいる。強欲なくせに臆病者の俺がいる。
「はぁー、とにかくAに会ってこいよ。1回、顔見たらわかることもあんだろ」
「このまま何もなしで終わってもいいのか?」
「ほら、行ってこよマイキー。Aちゃんも多分許してくれんだろ。ただ、今日は遅いから明日の放課後な」
「ッ、、、ありがと、場地、三ツ谷、ケンチン」
俺はいいダチを持ったな、、つくづくそう思う。
Aと会って、、俺の気持ちをはっきりさせよう。
211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします! (2021年12月10日 2時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました!最高です( ; ; )1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください!応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです!!明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです!ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです!普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ;; ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜雨 | 作成日時:2021年11月13日 20時