16 いつもと違う ページ16
無言の圧力をかけ続けるマイキーくんと、真っ青な顔で震える先輩。
「お前、何してんの?早く消えろよ」
「ヒッ、、」
マイキー君が凄むと何度か足を滑らせたあと必死に逃げていく。
手足をばたつかせて、藻掻くという表現の方があっているかもしれない。
『ま、マイキーくん、?』
いつも見ている表情とはかけ離れた冷たい顔。
この時、久しぶりにマイキー君を怖いと感じた。
「おいマイキー、その顔やめろ。Aちゃん怖がってんだろうが」
「ケンチン、、Aちゃん、、」
私とドラケンくんの顔を交互に見つめると、先程までつり上がっていた眉と目が徐々に下がっていきシュンとしてしまった。
「ごめん、Aちゃん。怖がらせる気は無かったんだ。」
横に文字で書いてある様に見えるくらいショボんとしているマイキーくん。その姿が怒られた時の犬にそっくりで、心臓がキュウッとなった。
『大丈夫。怒ってないよ。それに、、先輩の逃げっぷり、傑作だったね』
こんな感じだったよねと真似してみると
「お前、、クククッ、、もっとこんな感じじゃねえか?」
一緒になってドラケンくんも先輩の真似をする。
いや、もっと、いや、こんな感じじゃ、と2人であーだこーだ言っていると
「何2人で楽しそうなことしてんだよ、俺も混ぜろ!」
と少し拗ねながらマイキーくんが割って入ってくる。
「ったく、Aちゃんに気使わせるんじゃねーよ。俺先帰ってっから、なんかあったら連絡しろ。じゃーな」
そう言って少し離れたところに置いてあるバイクに乗って去っていくドラケンくん。
「俺らも帰ろっか。家まで送ってってやるよ」
ドラケンくんのバイクがあった場所の近くに止めてあったマイキーくんのバイクに跨り、帰路につく。
この前乗ったときよりも、今日は少し緊張していた。
『ねぇ、マイキーくん。どうしてあそこにいたの?』
「ケンチンの家行ってて帰るとこだったんだ。ホテルの前でモメてるやつがいて、近づいたらAちゃんだった。あいつとどういう関係?」
『バイト先の先輩。ご飯誘われて、途中で私が寝ちゃって、起きたらホテルの前で、、ほんとにびっくりしたよ、まさか私なんかがって、、』
もっとかわいい子にしたら良かったのにね、なんて言うとマイキーくんがゆっくりと振り向く。
『お前だから、だろ。』
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夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます!引き続きよろしくお願いいたします! (2021年12月10日 2時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 待ってました!最高です( ; ; )1回読んで、また同じところ何回も読んでます。更新頑張ってください!応援してます。 (2021年12月10日 0時) (レス) @page40 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございますㅜㅜとてもうれしいです!!明日は投稿するので、そちらも楽しんでもらえたら幸いです!ほんとうにありがとうございます!! (2021年12月5日 1時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 毎日めっちゃ楽しみで、マイキーの夢小説のなかで一番胸きゅんで大好きです!普段の何気ない生活にこんなワクワクさせてくれるお話は初めてです。引き続き更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2021年12月5日 0時) (レス) @page35 id: bc1eb98a2f (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - はなさん» 外したつもりが着いていました、、コメントほんとにありがとうございます( ;; ) (2021年11月16日 18時) (レス) id: c5510bc437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜雨 | 作成日時:2021年11月13日 20時