ヤキモチと心の内と ページ28
家に着くと
荷物もそのままに
ソファに勢いよく座って寝転んだ
A「はぁ…疲れた…
井口くんも突っ立ってないでこっちきたら？」
疲れた目元を両手で押さえてると
井口くんがあたしの頭の横に手をついて
怒ってるような顔で見つめてきた
井口「あの人と何もなかった？」
その質問の意図が分からなくて
一瞬考えて止まっていたけど…そういう事か
A「…なーんもないよ。」
井口「…ホントに？
もう一回やり直そうとか言われてない？」
A「ホント、心配しなくても大丈夫
もしも言われたとしても断るから。」
井口「心配だよ…
だってAさんスゲー好きだったじゃん
あの人のこと…
なんで別れたかも俺よく知らないし…
一緒にいたらまた好きになっちゃうかもって
思ったら」
泣きそうな井口くんの唇を塞いだ
口下手なあたしの気持ちがこの唇から彼に
伝わればいいのに
A「…あたしの父親もさ、不倫してたんだ
小学生の頃離婚しちゃったけど
その時小さいながらに家族よりその女の人を
父親が選んだって事に絶望して」
井口「うん…」
A「今思うとね、
父親を恨んでるというよりただ寂しかったの
だから彼の奥さんに子供ができたって聞いた時
自分と重なってさ
彼の子供に同じような思いさせるのかって
…無理だった
子供よりあたしが大切だって言えてしまう彼が
どうしても受け入れられなくて
はぁー…勝手だよね、あたし
自分で納得して始めた関係が嫌になったの
別れた理由はそういう事。」
井口「そうなんだ…」
A「それにね
井口くんが真っ直ぐすぎて揺さぶられた
気付いたら彼と居る時も考えちゃってて
いつのまにかあたしの中でものすごく
大きい存在になってたんだよなぁ… ははっ。」
井口くんの両頬をつまんで引っ張る
井口「そうなの？
弟みたいにしか思われてないと思ってた…」
あー自分のこと話すのってやっぱり苦手だ
しゃべりすぎて疲れた
この話はもうこれでお終いっ
頭の上にあったクッションを抱きしめる
すると井口くんがクッションごと
ぎゅーっと抱きしめてきた
井口「俺のこともっと好きになって
俺のことだけ考えてよ
…絶対絶対、後悔させないから。」
A「…変なの笑
もう井口くんのことしか考えられないくらい
好きなのにね。」
ホントに？って嬉しそうな顔して
間にあったクッションを邪魔ってどかすと
あたしの唇を味わうようにキスをした
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リコピン(プロフ) - gnuさん» gnuさん本作でもたくさんコメントありがとうございました！ものすごく励みになって何とか(無理矢理)最終話まで書くことができました…次回作こそもっと楽しませられるようにがんばりたいなーと思っておりますです！ありがとうございました〜！！(*´ω`*) (2020年6月9日 0時) (
レス) id: 657b35a934 (このIDを非表示/違反報告)
gnu - お疲れ様です！あっという間でした;_;メンバーもたくさん出て来て嬉しかったです！(それぞれ感想書きたいけど字数足りない泣)井口くんはやっぱりかわいくてぎゅーしたいしててほしい！いつも登場キャラみんな魅力的！またお会いできるの楽しみにしてますー！！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: 5160e4c13c (このIDを非表示/違反報告)
リコピン(プロフ) - どれみさん» どれみさんはじめまして！コメントありがとうございます！三十路シリーズから読んでいただいてるなんて嬉しいです…！今回は打ち切りにさせていただきましたが、次はちゃんと構想練って書きたいな〜なんて思ってます。即実現は難しいですがリクエスト等あればぜひ〜！ (2020年6月8日 20時) (レス) id: 657b35a934 (このIDを非表示/違反報告)
どれみ(プロフ) - 三十路〜から、楽しく読まさせていただきました！完結なのが寂しいです。また続編や違うバージョンも読みたいです！ (2020年6月8日 17時) (レス) id: d721a38bc3 (このIDを非表示/違反報告)
リコピン(プロフ) - gnuさん» コメントありがとう！最近は井口くんの結婚秒読み説にやられて書く気力が落ちています…弱っ！笑笑なので、ちょっと内容的に納得できてないのに更新しちゃってる私がいます…すみませぬ！もっと楽しんでもらえるように精進します！メンバーももちっと出します！笑 (2020年6月5日 23時) (レス) id: ef8dc244f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リコピン | 作成日時：2020年5月21日 0時
