GameArea【オリジナル小説】 (ページ33)

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花の街７ページ33

「だぁぁあ！！！！」

ドガッ、

足蹴りで最後の一撃を加えた。

怪獣は大きな声を出して倒れる。
倒れて街に大きな被害が出る前より光に包まれて消え去った。

「すげぇ」

「ね？凄いでしょ？」

俺の呟きに女の子が反応する。

戦いにはもちろん、ユウもミニットも、ユキナさんも加わり、俺やルシア、ルミア、そして女の子も遠くからだが加わった。

あの時の女の子の豹変っぷりは凄かった…。

「あ、ねえねえ、ほら、みんな帰ってくるみたいだから道を作ったら？」

くいくいと俺の服を引っ張り至近戦に参加したものを指さした。

皆、乗るもの(怪獣)がいなくなって屋根の上に立っている。

ミニットなんてバランスとれずに今にも落ちそうになっているがユウとジンさん？に支えてもらっている。
…何だかミニットがジンさんに向けて熱い視線を送っているように見えるのは気のせいとしよう。うん。

俺たちは互いに助け合いながら強力なシールドをユウたちのもとからこちらまで階段のようにかける。
クロウの精霊たちはシールドの周りをぐるぐる回って穴や脆い部分がないか調べていた。
空飛べるって便利だわ。

「よっよっよっ」

遠くから皆が降りてくるのが見えた。

「っとーちゃく！」

ユウが息を吐きながら言った。
ちらりとミニットを見るとやはり先程のは見間違いじゃないらしく、
ジンさんの腕にペったりとくっついていた。
どこぞの古い漫画の登場人物だよ。

「あの人、すっかりミニットに好かれたな。」

「ミニットさんの…恋！ですか！」

クロウとルミアが言った。
メリーに関してはお母さんみたいにあらあらと呟くばかり。

「そういえば！自己紹介していなかったね！」

女の子が言う。

「私、アマキ･レイヴェン！」

「わ、私はユキナ･シノハラですっ！」

「ジン･カドミヤ。
…てか、こいつどうにかして。」

ぐいっとミニットが抱きついている方の腕を上げるジン。
…反吐が出るぞ。

「俺は、トウヤ。」

「私はメリー･シュテインです。」

「ルシア･イグレシアス。」

「私はルミア･イグレシアスです！」

「クロウ･アシュダント。
…で、そこのがミニット･エリヴィニクス。」

クロウが自己紹介しそうにないミニットの代わりにする。
…ってあれ？

「ミニットの苗字知っていたの？」

「一応有名人でもあるから。」

へえーそうだったんだ…やはり、クロウ兄貴侮れないっす！