GameArea【オリジナル小説】 (ページ11)

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緑が見える村⇔？１ページ11

次の日ルシアの言う通り騎士団から派遣された何人かが来た。
俺たちはアビリアムストロベリーを手に入れてその村を旅立った。
ルシアのことは昨日の夜のうちに紹介を済ませておいた。ミニットの興奮ぶりはゴリラ以上でした。
次の村へは少し時間がかかるようで俺たちは別にいそいだ旅でもないのでよたよた歩いていた。
薄暗く、暗く、道が凸凹していく。
それは映画のホラーの演出のようであたりは少し肌寒くなり暗くなる。
見えた山は荒れていて緑が見えない。火山らしい。だから、なんでここらへん緑が見えるにしたんだよ！
山に近づくにつれ魔物も多くなっていく。中にはドラゴンもいた。
「不気味。」ユウが刀を構えながらぼつりと呟いた。
ゴロっと雷が鳴る。メリーがロッドを握る手に力を込めるのがわかった。
ひゅわっと何かが横をすり抜ける。なんだ、と思いながら見てみると精霊。
あれは…
「ウンディーネ？なんでここに…」ミニットが目を見開いた。
そう、水の精ウンディーネ。彼女がここにいるってことは湖が近くにあるってことか精霊使いがいるかだ。
皆と顔を見合わせてウンディーネを追いかける。
近付くにつれ精霊が増えている。
「あ！あそこ！」メリーは指をさしながら言った。
指先の方に見えたのは精霊が渦巻いてドーム状になっているもの。
「まさか…突然異変で精霊が人を襲ってるんじゃ…！？」ユウが顎にてを添えながら言う、
それにルシアが「行かなきゃ。そうだったらかなりやばいよ。」と言い先に駆け出す。
俺たちは顔をまた見合わせそのあとを追った。

精霊たちのドームに近づくにつれて少し息が苦しくなった。
ピクシーがかなり怒り狂ってるように見えた。
ぐるぐると渦巻く精霊の隙間から見えたのは人、と、人型の精霊２体。
蹲ってる少年の表情は伺えない。でも、彼の腕の中にいるのは傷ついた山椒魚…じゃない、サラマンダー。先程のウンディーネは少年を睨みつけてほかの精霊と一緒に浮いていた。
そんな少年を守るかのように立つ白と黒の男女の精霊。いつ襲われてもいいように構えている。
「助けなきゃ！」
「でも、そんな！私たちの生活を普段助けて下さっている精霊様もいるの…！」
「できないよ…」とメリーが膝をつく。

「どけ！そやつはサラマンダーを傷つけた！」
「許さない！」
「違う！違うの！聞いて！サラマンダーは最初から傷ついていてクロウが治していたの！」
「いいわけだ！」
「嘘だ！」
早く助けなきゃ！