神様戦―カミサマイクサ―６【気象・山】 (ページ6)

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其の陸ページ6

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相葉と松本に合流しようと、櫻井と二宮は走る。
無論、有象無象は彼らの行く手を阻む。

「ウザイんですよ、この雑魚がっ！ビリビリ！」
「まとめて焼き払えば同じだ!!焼き尽くしてやるよ!!」

それらを神通力で吹き飛ばしつつ、移動していく。
神通力は猛威を振るい、次々に有象無象を倒していく。
有象無象になすすべはない。
ただ吹き飛ばされるだけなのだ。

「もう少しだ！」
「二人の近くにいるの、スミシロじゃないですか！急ぎましょう！」
「ああ！合流してスミシロを叩こう！」

二人は走る。
この、頭が狂いそうになる空間で、一直線に。
スミシロを倒して、早く白い空間から出るために。
きっと、ここに大野はいない。
出なければ大野に会えない。

「くそっ、うっぜー！焼き尽くす！」
「いい加減、退け！ビリビリ!!」

急ぎたいというのに、有象無象は邪魔をしてくる。
二人はそれに苛立ちながらも言霊を紡ぐ。

「ニノ。俺さ…はやく、智くんに会いたいんだ」
「俺もですよ。だから、こんな雑魚を相手にしている暇は無いんですがね！」
「まったくだ！こんな奴ら、もっともっと焼き尽くしてやる!!」
「凄い威力の電撃、食らわせてやりますよ！ビリビリ!!!!」

劫火が地を這い、雷が宙を裂く。
衝撃に二人の身体はふらりと揺らいだ。
その時だった。

「なんだ…？」

櫻井が感じたのは、妙な違和感。
この空間に、というより、スミシロと有象無象に。
首を傾げたが、すぐに体制を立て直し、走り出す。

「相葉ちゃん！松潤!!」