救い主達1 ページ18
俺と仁王は、屋上へ行った精市を追いかけた
最後まで追おうとしたが、バレたら俺たちが大変な事になる
屋上の前の階で、使ってない部屋に隠れて待つ事にした
しばらくしたら、精市が降りてきた
しかし...あの子はいない
仁王「...どういう」
「しっ」
喋りかけた仁王の口を塞ぐ
...精市がこちらへ来る。
バレたら本当にやばい
幸運にも、精市は俺たちに気がつかなかった
「...仁王、屋上に行くぞ」
仁王「けど」
「大丈夫、精市はしばらく戻って来ない」
仁王に言うと、頷いて屋上へ駆けだした
屋上についてまず目についたのは、
ぐったりと横たわる、あの子だった
仁王「おい、大丈夫か？」
仁王はすぐに駆け寄って声をかける
...周りを見るに、おそらく行為を受けたんだろう
意識を失うまで..ひたすら
それを考えると胸が苦しくなった
「仁王、少し退いてくれ」
俺は仁王を退かして、容態を確かめる
「...異常はないな」
そして、そっと首に付けられた首輪を触った
「...」
首には、痛々しいほどの青あざがあった
「すぐ、助けてやるから....」
ボソッと呟いた言葉は、風に飛ばされた
仁王「これからどうするんじゃ」
仁王は俺に聞いてくる
「...ひとまず、このまま屋上から出る」
仁王「なっ...こいつは！？」
「焦るな..もし今、俺たちがこの子を助ければ、間違いなく精市は怒り狂うだろう。」
仁王「じゃけど」
仁王は納得がいかない顔をする
その気持ちは、よくわかる
けど、
「今はチャンスじゃない、耐えるんだ。
チャンスは必ず、俺たちに来る」
カツン
「「！？」」
階段から足音が聞こえた
「まずい..精市が戻ってきた」
どうする、どうする。
このままだと..
仁王「参謀！」
「！」
仁王は俺を給水塔の裏に引っ張りこんだ
俺が隠れた瞬間、精市は屋上へ戻ってきた
幸村「...A」
横たわる少年......Aに精市は触れる
幸村「A..ねぇ、A。お前は眠った顔も可愛いね」
仁王「...まさか殺すなんて、せんよな」
俺たちは息を潜めて、事の成り行きを見守る
幸村「殺せばお前は、一生俺のものか......
けど、まだ殺さないよ...」
まだ..
幸村「お前を俺から奪おうとする奴らがいるらしいんだ」
俺たちの背筋は凍りついた
幸村「そいつらを殺してから、Aも殺す」
そうすれば邪魔者もいないし、一生一緒にいられるだろう
と、精市は微笑んだ
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豆猫(プロフ) - うっ……続きが気になります……！是非ゆっくりでいいので続きを書いてください…！ (2018年4月16日 22時) (
レス) id: 4cd43813c6 (このIDを非表示/違反報告)
Kano - 続き書いてほしいです！ゆっくりでいいので…。これからも頑張って下さい。 (2017年9月22日 20時) (レス) id: 9c07a68af0 (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - Kanoさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2017年8月3日 14時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
Kano - 頑張ってください。楽しみにしてます。 (2017年8月3日 13時) (レス) id: 9c07a68af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2017年7月29日 22時
