28話：過去 ページ29
物心着いた頃には私に親はいなくて、変わりに10個上のお兄ちゃんがいた。
そして2つ離れたお姉ちゃん。
この田舎の小学校は人も少なくて、しかもその中でもひとりぼっちだった私をお兄ちゃんはよく慰めてくれた。
A「お兄ちゃん。なんで私は友達できないのかな」
兄「皆と仲良くするなんて、できない人の方が多いよ」
A「でもうちの小学校、生徒が10人とかしかいないのに...」
兄「んんっ...;;まぁでも、お兄ちゃんも小さい頃から友達はいないぞ！気にするな！」
A「実のお兄ちゃんが友達いないだなんて知りたくなかった...」
慰めてくれてはいたけど、ちょっとズレてたっけ。でも...
兄「でもな、お前とお姉ちゃんがいてくれたから寂しいと思ったことなんか一度も無いぞ」
A「！(ぱあっ)...でも、お姉ちゃんは私のこと嫌いだから...3人で仲良くできなくて、ごめんなさい」
兄「いやいや。お姉ちゃんはあれでもお前のこと心配してるんだぞ？多分！」
A「多分」
その「多分」が、のちに私をどれだけ傷つけたか。
.
.
.
姉「え？あんた今日帰り遅いの？」
A「うん。川に遊びに行くの」
姉「ふーん...」
A「...お兄ちゃんが帰ってきたら言っておいてね」
お姉ちゃんはやっぱり私のことが嫌いだと思う。何でかは分からない。
いつか、ちゃんとお話できたらいいな...
そんな日の夜、私は友達がいないから一人で川遊びをしに行った。
水は好きだった。冷たくて気持ちいいし、私の個性は上手く使えばブクブクと弾ける水を見るのが美しかった。
...でもこの蒸発熱は、他の人が触ったら大火傷をするってお兄ちゃんが言っていた。
誰かに見せたくても危ないからできないし、私だけが楽しい個性。
せっかく持って生まれたものなのに...寂しい。
パシャ、と水の上に仰向けに倒れる。
A「.....きもちい」
何も考えたくなくなって、水に沈む。
浅い川だけど仰向けになれば体が全部水に入った。
息が苦しくなってきて、上がろうとした。
.
.
.
＿＿＿が。
＿＿＿え、なんで。
＿＿＿水から上がれない！
川底の大きな石に足を挟まれて、抜けなくなってしまった。
続く (更新停止中)
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ごでぃば。(プロフ) - ユルルルークさん» ありがとうございます！割と先の展開たくさん考えてるので、是非これからもお楽しみください！更新頑張ります(*´ｰ`*) (2018年7月10日 17時) (
レス) id: 414b4d1de3 (このIDを非表示/違反報告)
ユルルルーク - この作品、すんごく好き！！続きが気になって仕方ないです！！出久くんとどーなるのかな〜((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸー (2018年7月6日 3時) (レス) id: 648139b792 (このIDを非表示/違反報告)
ごでぃば。(プロフ) - みかんさん» デクくんの小説少ないのなんででしょうか･･･(？？？)これから更新頑張ります！ (2018年6月1日 19時) (レス) id: 414b4d1de3 (このIDを非表示/違反報告)
ごでぃば。(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます！デクくんいいですよね･･･(´^q^｀)早めに更新復活しますね！ (2018年6月1日 19時) (レス) id: 414b4d1de3 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 初めまして！！すごいこの小説がこう…なんというか私の性癖にストライクしています！下の人のように、なかなか緑谷くんとの小説がなくて…でも少ない代わりに面白い小説しかないのがいいところですね(^^)この小説作ってくれて、ありがとうございます！応援しています。 (2018年6月1日 19時) (レス) id: a4b6c7fcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごでぃば。 | 作成日時：2018年5月11日 15時
