フィニス・カルデア (ページ49)

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番外編もしもシリーズページ49

蓮「やだ、寝たくないよ」

まだ泣く私の頭を撫でてくれる
そして、額にキスをして

爆豪「大丈夫だ」

蓮「側にいて、離れないで」

爆豪「あぁ、側にいる」

その言葉に安心してしまい目を閉じてしまう、でも最後に見たかっちゃんの顔が悲しそうだった

蓮「かっちゃん…大好きだよ…」

━━___爆豪視点

爆豪「あぁ、俺も好きだ」

そう言って、額に目に頬に唇にキスをする

寝息が聞こえる
あぁ、寝てしまった愛しい君

いつも、この時間が来なければいいと思う
最初は、戸惑ったが
こいつが一番戸惑っていた

最初は、全部伝えると一日中泣いていたが次の日は、コロッとまるで昨日がなにもなかったかのようになっていた

俺は、日記をつけた
今日は、何をしたのか
明日は、何をするのか

俺が忘れないように。そして、あいつに見つからないように隠していたのに昨日も見つかって泣いていた
そして、今日も見つかってしまった

いっそ、燃やそうか
そんなことを考えたが、これにはあいつとの思い出がいっぱいで燃やすことなんかできなかった

そして、今日の事を書く

昨日とは、違う行動だったな
服も昨日は、俺が選んだのを着たが今日は、自分から選んでいた

雑貨屋も昨日は、素通りしていた簪を眺めていた
日に日に変わるあいつの変化

もしかしたら、俺を忘れない日もあるのでは
なんて、淡い期待をしてしまう

蓮「ん…」

寝言？
珍しい

蓮の寝ているベットに行き

爆豪「蓮」

と頬を撫でる
するとふにゃっと笑ってから

蓮「かっ……ちゃん……」

爆豪「！」

あぁ、本当にこんな期待していいんだろうか
もしかしたら、俺を忘れない日も近いのではないだろうか

爆豪「好きだ、大好きだ……

蓮」

俺の目から流れる涙をこいつは、知らない
知られたくない

また、こいつが悲しむから
だから、こいつが寝静まった夜
こいつの顔を眺めながら、押さえていた感情を表す

蓮。蓮。蓮

好きだ、大好きだ。

届かない想いを寝ている君に伝える

落ちた、スマホの画面は俺と蓮の写真