フィニス・カルデア (ページ47)

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番外編もしもシリーズページ47

勝己君は、「さっさとしろ」とだけしか言わなかった

なんでだろう、一瞬だけ
胸が痛かった
病気かな？

最初の部屋に戻り服を選ぶ
んー、いっぱいある
しかも、私好み

その中、一つだけ私の好みとは違う服があった

蓮「？」

すると、ドアを叩く音が聞こえ
入ってきたのは、勝己君だ

爆豪「この服にしろ」

そう言って、手に取ったのは私好みの服
だけど

蓮「私、これがいいな」

それは、私の好みとは違う服
淡い黄色のワンピース

それを見た、勝己君は一瞬驚いたような顔をさせているのしたが直ぐに元の仏頂面に戻った

爆豪「なら、勝手にしろ」

そう言って部屋から出ていく
なんなんだ！！本当に！

ワンピースに身を包み、軽くメイクをして勝己君がいるであろう、玄関に向かうと
さっきの服とは、違う服身を包んだ勝己君がいた

勝己君は、薄い黄色のチノパンを履いていた
なんだか、ペアルックみたい
なんて、思いながら見ていたら
こちらに気づいた勝己君が「早く来い」と行ってきたので、小走りで行った

玄関を開けると
眩しい日差しが目に飛び込んでくる

徐々に目も慣れてきて、周りを見渡す
初めて見た景色ばっかりだ

すると、勝己君が手を出した
私は、わからなくてその手を見ていたら
舌打ちして、私の手をとって歩き出した

なんだ、手を繋ぎたかったらそう言ったらよかったのになんて思いながら歩いた

蓮「ねぇねぇ」

爆豪「あ？」

蓮「あのお店、なに？」

爆豪「…あれは━━」

なにも知らされていない目的地に着くまで、話していていた私達

爆豪「着いたぞ」

蓮「ここって…水族館？」

爆豪「あぁ、行くぞ」

手を引かれ、中へ入る
小さな魚や大きな魚
イルカ、ペンギン、アシカのショーを全部見てまわった

勝己君は、ずっと私の後を着いてきたままだった

昼食を食べてからまた移動する

今回も知らさせていない

蓮「ねぇ、勝己君」

爆豪「あ？」

蓮「どうして、私の名前を呼ばないの？」

爆豪「…てめぇは、天然女で充分だ」

蓮「ひどい！ちゃんと、蓮って名前があるんだよ！」

爆豪「へーへー」

蓮「んん～！！ムカつく！」

なんて、本当はムカついてなんかいない
ただ、名前を呼んでほしいだけ
なんで、こんなこと思うんだろう

不思議。