神様、みつけた≪2≫ (ページ31)

今日:9 hit、昨日:15 hit、合計:7,465 hit

第80話ページ31

「さいっっっっっっっっっっっっこうだった…………」

「はは、もうそれ何十回目だろね？」

テンのステージが終わって、私は贅沢にも控え室にクンオッパやシャオジュンたちと訪れていた。

目の前のテンオッパは、感嘆の声しか出ない私を嬉しそうに笑っている。

だってもう、やっぱり本当に最高だったんだよ。

ウチらにはテンがいる。本当にそれだけで最強だと思わせるようなそんなカンカク。

「本当に席まで用意してくれてありがとうオッパ……私もうあの距離では世界のテンのダンスを見れないと思ってた」

「はは、Aの為だったらいつでも踊るのに。それに、今回呼びたいって言ったのはテンだけどあれこれ手配してくれたのはクンだからね」

「え？クンオッパが？」

「未だに異動してない先生が多くて助かったよ。顔が利いた」

ピースサインをしているクンは、やっぱり凄い人だと思った。

ただ生徒会長だったから、なんて理由では認められないことを彼は持ち前の人の良さで叶えてしまう。

ひとつしか年が変わらないのに、いつまでもクンオッパは偉大なクンオッパだった。