神様、みつけた≪2≫ (ページ26)

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第75話ページ26

それから7年の月日が過ぎた。

今はシャオジュンと共に2人で暮らしている。

それで、実は7年が経った今もお母さんは元気で暮らしている。

しかも、お母さんは今では孤児院の委員長先生として暮らしてる！

親をなくした子どもを支えたいという、母の夢を叶えている真っ最中だ。

といっても、この先長くはないと言われた病が簡単に治ってしまったわけではない。

母の病気は治療が難しく、働き手が母しかいなかったウチの家系ではどうにもできないものだった。

段々と弱くなっていく母を見つめる日々に、静かに涙を流すこともあった。

しかし、そんなある日のこと。

「実は、俺なりにお母さんの病気のことを調べ続けてみたんですけど……海外で治療するのはどうかと思って」

私の家をよく尋ね、母の生活の手助けをしてくれていたシャオジュンが言った。

「「海外？」」

母も私も、思わぬ提案に思わず声を揃えていった。