第24話〜過去編〜 ページ25
これは、私が小さい時の記憶―――――――。
「おかあさん、ごはんまだー?」
「もう少しだから、待っててね」
幼い私の笑い声。お母さんが料理を作る音。お父さんが私に話をしてくれていた。
あのころは幸せで、これから起こる不幸なんて、何も知らなかったんだ。
私たちはいつも散歩に行ってた。
夏や冬は1週間に1回ぐらいだったけど、春や秋は毎日行っていた。
その日は暖かくて散歩にはぴったりの春の1日だった。
「おかあさん!!さくらがさいてるよ!!」
「本当、きれいね〜」
「今度ここに花見に来ようか」
お父さんやお母さんもニコニコしていた。
その時までは
私は飛んできた花びらを追いかけて車道に飛び出してしまっていた。
「!!A!!危ない!!」
私を追いかけて飛び込んだのは、お父さんだった。
車がすぐ目の前まで迫ってきている。
ドン!!!
私はお父さんに突き飛ばされて、車道の向こう側に飛んだ。
「いや!!おとうさん!!」
でも、遅かった。私を突き飛ばすと同時に車に引かれていた。
「嫌…あなた!!」
お母さんの悲痛の声と、私の泣き声が響く。
そのあと、お父さんは病院で息を引き取った。
これが、第一の悲劇。
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akka(プロフ) - 蒼猫。さん» ありがとうございます<(_ _)>聖香はキャラ的に私も好きです (2013年9月25日 19時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - 完結おめでとうございまぁす!!ちょっと寂しいですけど…幸せになれてよかったです!!(ノД`)・゜・。 聖香ちゃんスキです!! (2013年9月25日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» いえいえ、楽しみにしてます♪ (2013年9月16日 18時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - 蒼猫。さん» まじすか!!教えてくださってありがとうございます<(_ _)> (2013年9月16日 18時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
蒼猫。(プロフ) - akkaさん» わー(´;ω;`)続き待ってます…!!あ、あと…25話の「一週間前にお父さんが死んで、ついさっきお父さんが死んだ」ってなってます;;違ってたらスミマセン…!! (2013年9月16日 15時) (レス) id: 0cd0bc8444 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akka | 作成日時:2013年9月3日 17時