【小説】よし、占ツク作者でシェアハウスしよう。【募集企画】 (ページ4)

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第三話　「夜か朝か」*梛霧ページ4

～霧都梛の朝～

まだちょっと暗い時間帯。

私は、何か違和感を感じて目を覚ました。

「げっ……また出てる……」

鼻のあたりに手をやると、気持ち悪い何かがつく。
指先につく赤いもの。

何を隠そう、鼻血である。

私は、洗面所へと向かって、手をごしごしと洗い流した。
いつもはもっとどばどば出るのだが、今日は少なくて良かった。

ふと時計を見る。

「……2時かあ……どうしよっかな。
ゲーム……か、ネット……か、動画……」

手を拭きながら、自分の部屋へ戻る。
ベッドを軽く整えて、パジャマのまま3DSを起動させる。

「…………よし!」

気合いを入れて、You○ubeを使うことにする。

会員登録にしてないけど。

おすすめ一覧をばーっと眺めて、実況動画を選ぶ。

レト○トさんのやつ。

見つけたのは、名前は知らないが、『無料アイスクリーム屋のおっさんがいたいけな少女を誘拐し、その少女となって脱出するゲーム』である。

アイスクリーム屋がアイスクリーム屋と思えない程血走った目をしていた。

こいつを信じる少女たちはすごい勇者だと思った。

次。

次に見たのは、名前を知らない、『自分を殺し、その結果としてゲーム内で自分を殺すこと(HPを全損させるなど)を躊躇わせる道徳的な深いゲーム』である。

とてつもなくいいゲームだった。

最後には主人公(あなた)からのメッセージがある。

ゲームで泣きそうになった。

びっくり。

その後。

しばらくサイト内を徘徊し回っている内に、寝落ちしてしまっていたようで。

起きると時計は5時を指し、3DSは電源が切れていた。