流星群 (ページ3)

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でも必要としてページ3

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(Hokuto)

「嬉しそうにいうのよ、「彼女できたー」って。女優のオファー来ないかな？ずっと好きだった幼馴染に彼女ができてショックなのになんでもないふりしてヤッタじゃん！って一緒に喜ぶ役なら私誰よりも上手いと思う。」
「息継ぎして、息継ぎ。」

慎太郎に彼女ができて、Aが荒れて、俺と飲みに行くのはAにとって最低最悪のルーティンだと思う。酒は暴飲してるのに、食べ物は野菜中心で注文してるあたり彼女のプロ意識はすごい。

Aとは、当たり前に慎太郎からの紹介で出会った。昔から可愛い顔をしていたAは、顔に似合わず意外とサバサバしていて一緒にいるのが楽だった。慎太郎がずっと一緒にいるのも納得した。慎太郎のそばにいたAはモデルの道に進んでいて、仕事でたまに会うとSixTONES全員喜んだ。ー慎太郎の幼馴染はいつの間にか俺たちの大事な友達になっていた。

「なんかさ、慎太郎が好きになる子ってみんな似てない？それに気づく度に、あー私は慎太郎の好きな子にはなれないんだなあって突きつけられるのよ。」
「あー確かに。同じ系統の子が多いね。」
「でしょ？私と全然違うの。なのに諦め切れないの。なんでなの・・」
「それが恋ですよ、お嬢さん。」
「・・むかつく。」

そんなAが慎太郎に想いを寄せていることは、当の慎太郎以外はみんな随分前から知っていた。誰が見てもわかるのに、魔法みたいに慎太郎だけは気づかない。慎太郎が彼女を作るたびにAが心を痛めてることも、慎太郎だけは気づかない。