第四十二話:攻防戦 ページ49
これで皆、私を見ても母さんに似てるなんて思わないでしょうね…
「全身が真っ白のグリフォンだなんて、ママが喜びそうだ。」
『貴方のお母さんって変な趣味してるのね…』
攻撃を食らってしまったカタクリは私を警戒するように距離を取った。
さっきは運が良くて一発腕に当たったけど、今度はそう上手くいかないだろう。
それにしても、この悪魔の実かなり強いわね。
ニジに感謝しなきゃ。
「Aお前……グリフォンにもなれたのか？」
下の方にいるローがそう聞くので、私は目線を合わせるように屈む。
それでもまだ高いのか、ローは見上げるように顔を動かす。
『こう見えて私も、貴方を守れるのよ。』
「…あぁ、そうみたいだな。」
彼はおもむろに手を伸ばし、私の白いくちばしを撫でた。
少し獣に近付いたからなのか、先程よりも強く彼から血の匂いがする。
それに比べて、私は真っ白。
傷1つない。
『…貴方が傷つくのは辛いわ。』
「俺だってAが傷つくのは見たくない。」
だけど…たまには無茶しなきゃ、守れるものも守れないわね。
カタクリが動き出したので、私も立ち上がるとローがしっぽを引っ張った。
『どうしたの？』
「共闘するぞ、自分の女に守られてばっかじゃ男が廃るからな。」
ローはどうやらサポートに回るそうで、
カタクリの攻撃が私に当たりそうになったら違うものと交換する、
というのを繰り返してくれるみたいだ。
「一発殴ったら、直ぐに逃げるからな！」
『えぇもちろんよ！馬鹿正直に戦ってたら死んじゃうわ。』
カタクリが早速攻撃を開始した。
カタクリは私に飛ばれると厄介だと思ったのか、まず先に翼を狙ってきた。
すかさずローが私を近くに落ちているテーブルと交換した。
元々いた場所には粉になったテーブルが……
『…貴方、随分怒ってるのね。』
「…やはりその男から消すべきだな。」
『…させる訳ないでしょ。』
「…」
カタクリは少し先の未来が見える、つまり攻撃しても当たることは無い。
ましてや私は戦闘経験がないただ大きいだけの獣。
とっとと殴って逃げなきゃ、ローが殺されちゃう。
私のことはまた洗脳するつもりなんでしょうけど、もうあんなのはこりごりよ。
攻撃しては避けられ、攻撃を避けきれなそうな時はローがサポート。
これをずっと続けていれば、ローの能力の限界が来てしまう。
何かカタクリの気を逸らすことが出来れば…
END:2人の愛が永遠と続きますように。→←第四十一話:強い体が欲しかった。
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黒山羊(プロフ) - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！最後までありがとうございました！ (2022年10月30日 0時) (
レス) id: 61644a4ba4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 完結お疲れ様です❗とても良いお話でした(*´∀｀)素敵なお話ありがとうございました❗ (2022年10月29日 23時) (レス) @page50 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - kyokunarebaさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉です！最後までありがとうございました！ (2022年10月29日 19時) (レス) id: 61644a4ba4 (このIDを非表示/違反報告)
kyokunareba(プロフ) - 完結お疲れ様😆🎵🎵 (2022年10月29日 19時) (レス) id: 486500e958 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！間違いの指摘とても助かります！ (2022年10月23日 23時) (レス) id: 61644a4ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒山羊 | 作成日時：2022年10月8日 18時
