88話 義勇と二人きりで何を話せと。 ページ42
天元「じゃ、ちゃんと寝とけよA〜」
煉獄「A少女を任せたぞ冨岡!!」ピシャンッ
義勇「あぁ…」
『…まじで行きやがった…』
ギシッ
義勇「…A」
『…え?』
何?なんでベットに乗ってきたの??いや、めちゃ顔寄せてくるじゃん。
『義勇、何してんのさ』
義勇「ずっと、聞きたいことがあった。」
『…聞きたいこと…?』
義勇「…あの時、なんでお前は俺の事を義勇と呼んだんだ?名前も知らないはずなのに」
『…それは、私も分からない。あの時は、勝手に口が動いたんだ……そう、煉獄の時と同じで…』
そうだ、煉獄の時と同じだったんだ。あの時、女の人の声がして、気付いたら口が勝手に動いて喋ってた、言葉も何も考えてなかったのに…
義勇「…お前の喋り方は…俺の…死んだ友に似ている…というか、同じなんだ。」
『…なぁ…その死んだ友達って…頬に大きな傷があるんじゃないか?』
義勇「っ…あぁ、たしかあったと思うが…」
『髪の色は、宍色か…?』
義勇「…お前、“錆兎”を知っているのか???」
義勇「いや、会えるはずないか……だが何故……A?」
『“メモリーチェック”』ギュルンッ
…あぁ、やっぱそうか。お前が、錆兎の言っていた“あいつ”なんだな。
義勇「…何をしたんだ?目が赤く…」
『義勇、私はね、二年前にその錆兎という少年と会ったんだ。』
義勇「会った?しかし錆兎はもう…」
『恐らく錆兎は幽霊にでもなってたんだ、鱗滝さんのためと、義勇のために…』
義勇「…俺のため?」
『これは誰にも話してなかったが、炭治郎があの錆兎を殺した鬼を斬った時に、声が聞こえたんだ。』
『“あいつを頼む”って。』
義勇「…」
『あいつって、誰なんだろうとずっと思ってたが、多分お前だよ。義勇。』
義勇「…だが俺は…俺のせいで錆兎がっ…」
いきなり下を向き、顔を手で覆い震え出した義勇に戸惑っていたら、また声がした、今度は大きく、そしてハッキリと。
_____お前の声と体、借りる。
『…錆兎…?』
ビリビリ
『義勇。』
義勇「っ!?…錆兎っ!!」
なんだ?どうなってる?勝手に変身したし勝手に喋ってる、しかもこの声、錆兎の声だ。
パチンッ
『いつまでそうしているつもりだ。』
えぇぇぇ!?ビンタしちゃったよ!?何しての私の体!!一応義勇は私の上司だぜ!?やばいって!
義勇「…」
89話 哀愁を抱える君に、最大の救いを。→←87話 柱3人に囲まれてる。
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黒山羊(プロフ) - りのさん» のわぁぁ!!ありがとうございます!! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - あの!あの!火柱ではなく炎柱ですよ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: e4553ad800 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - Таняさん» なんと!ありがとうございます!! (2019年12月11日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
Таня(プロフ) - とても面白いです!毎日楽しみに待ってます!炭治郎達が蝶屋敷で習得したのは、全集中常中ですよ。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: c8019f5fdc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 桜冬月さん» コメントありがとう!!頑張ります! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年12月5日 19時