最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。弐

71話 ごめんね。ありがと、炭治郎。煉獄さん。 ページ25

『…怒ってるのか？』



炭治郎「あぁ怒っている。今すぐ止めるんだA、その感情は良くない。」



『……そうか、これは違うのか……なんだ…』




やっぱ、無理なのかな。感情が芽生えるのは。




『…すまなかった炭治郎、もうしないよ。それよりも大丈夫か？』




炭治郎「はは…少し大丈夫じゃないかなぁ…」




『…なんで君が傷つかないといけないんだ。』




君は誰彼構わず助けるのに。神は君を1度も助けたことは無い。




『痛くはないか？』




炭治郎「Aは優しいな…」




煉獄「うむ！A少女は優しい！！」



『っ煉獄か…』



煉獄「ははは！俺は君よりも年上だぞ？」



『…生きてて何よりです煉獄。』



煉獄「よもや……だがまぁよしとしよう！A少女も生きてて良かった！！いきなり姿が見えなくなったからな。」ｽﾞｲ



『う……す、すみませんでした…心配かけました。ので…その…近いです。』



なんだ？怒ってるのか？みんな怒ってばっかだな。



煉獄「そうだ少年！全集中の常中ができるようだな！感心感心！」



炭治郎「煉獄さん…」



煉獄「常中は柱への第一歩だからな！柱までは一万歩あるかもしれないがな！」



炭治郎「頑張ります……Aも…」



『……はい、頑張ります。』



煉獄「腹部から出血している。もっと集中して呼吸の精度を上げるんだ、体の隅々まで神経を行き渡らせろ。」



炭治郎「ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ」



『…』



頑張れ炭治郎、頑張れ。



煉獄「血管がある。破れた血管だ。」



炭治郎「ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ」



煉獄「もっと集中しろ。」



炭治郎「ﾊｧ、ﾊｧ」



煉獄「そこだ。止血。出血を止めろ。」



そうだ炭治郎、力を込めろ。



＿＿＿＿＿トン




煉獄「“集中”」



炭治郎「っ……ぶはっ…はっ……はぁ…？」



煉獄「うむ、止血できたな」



『…おつかれ炭治郎。』



炭治郎「…あぁ…」



煉獄「呼吸を極めれば様々な事ができるようになる。なんでもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる。」



炭治郎「…はい。」



煉獄「…皆無事だ！怪我人は大勢だが命に別状は無い、君はもう無理せず…」



ピンッ



『…ん？なんだ？何か糸に引っかかった……』



炭治郎「どうしたんだ？A」



ドォンッ



煉獄「…」



炭治郎「！？」



『…上限の…参？』



まずいな、とりあえず炭治郎を守ろう。怪我してる。



ｽｯ 『…』

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