60話 よく分からない事はいつまでたってもよく分からない。 ページ14
ジャリッ ジャリッ
善逸の刀を借りて、腕を引っ張り裏庭に連れてく。
善逸「…ねぇAちゃん、俺の刀借してって言ってたけどさ…」
善逸の腕を離し、借りた刀の鞘を抜く。
『……よし、ここら辺なら…』スチャッ
善逸「…ねぇAちゃん……俺の刀でまさか…!」
『まぁ見てなさい。』チャキッ
善逸「ねぇッ!!」
_____スパンッ
善逸「ッA!!」バッ
スッ
善逸「………え?」
頸がとび倒れそうになる私を見て、絶望した顔で此方に両手を広げながら駆け寄る姿は……惨めなものだ。
と思い倒れる寸前に足をつき踏ん張りながら右手を前に出し善逸を止めた。
否、動いた私を見て驚いて止まったのだろう。
ビリビリ
『……はぁ、これでOK。』
善逸「…」ペタンッ
あぁ……驚いて腰を抜かしてしまったのか善逸………だが正しい反応だな……怯え叫び逃げるのだろうか…私の生き返りを初めて見たやつは皆化物と言いながら逃げたな……怖いだろう?
まだ子供なのに、すまない。
『…善逸っ』
善逸「よかったよォォォ!!!Aちゃん本当に死んじゃったかと思ったぁぁあ……!!」
何故、よかったのだろうか?
私が死んでも、君は何も失わないのに。
『…何故泣くの?例え私が死んでも君に損はないでしょ?』
善逸「ッ悲しいからに決まってるだろォ!?」
悲しい?何故??わからない。
ガシッ
善逸「例え君が死んでも悲しまない奴はいるかもしれないけどさぁ…!!俺は悲しむの!!嫌なの!!もう大切な人が居なくなるのはやなの!!!」
『…なんで?』
何故そんなに真剣な顔をするの?
何故肩を掴んで離さないの?
なんで悲しいの。
『…わかんないよ。』
善逸「…Aちゃんがわからなくてもね……俺は悲しむの…炭治郎もだよ…?伊之助も…禰豆子ちゃんだって…Aちゃんが死んだら悲しむよ…」
_____ズキンッ
『…?心臓部分が…痛い…何故…?』
善逸「…俺なんでかわかるよ、耳がいいから……Aちゃんの音……凄くグチャグチャしてる。」
私の音?グチャグチャ??
善逸「…針金が絡まって…ギギギ…って音がする。」
『…絡まる?』
善逸「今にも引きちぎれちゃいそうな音がするよ。」
私が、引きちぎれる?
何故??
61話 上手くいって良かった。→←59話 善逸が私の腕を離してくれそうにない
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黒山羊(プロフ) - りのさん» のわぁぁ!!ありがとうございます!! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - あの!あの!火柱ではなく炎柱ですよ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: e4553ad800 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - Таняさん» なんと!ありがとうございます!! (2019年12月11日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
Таня(プロフ) - とても面白いです!毎日楽しみに待ってます!炭治郎達が蝶屋敷で習得したのは、全集中常中ですよ。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: c8019f5fdc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 桜冬月さん» コメントありがとう!!頑張ります! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年12月5日 19時