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59話 善逸が私の腕を離してくれそうにない ページ13

〜in夜〜


ムクリ 『……とりあえず一度死のう。』



ギシッ (…肺の穴が完全に塞がるのには相当時間がかかる……そんなに時間はかけてられない……)



『……生憎刀が無いからな…首を掻き切るか…?いや…それだと死ぬのに血が飛び散りすぎるな……首を絞めるか……それとも…あぁ…たしかしのぶさんの部屋に毒があったよな……よし…毒で死のう。』


それでゆっくりベットから降りて勝手にしのぶさんの部屋に行こうと思ってたんだが…


_____グイッ




善逸「ねぇAちゃん、何しようとしてるの。」



『えっ……!?』



(…嘘だろう?お前さっきイビキかいてたろ???それに足音がしなかったぞ…)



『……いやぁ別にお手洗いに行こうとしてただけだから、寝ててよ善逸。』



善逸「……Aちゃん俺さ…耳が凄くいいんだよね…だから寝てる間でも誰がどんな話をしてたか分かるんだ…まぁそのせいで気味悪く思われる事あるんだけど……さっきの話…どういう事。」



(……さっきの話って…私のひとりごとの事か…?あれを聞き取れたのか?物凄く小さく話してたんだぞ?)



善逸「ねぇ…なんで何も言わないの。」グ



『……痛いよ善逸、離してよ、 私お手洗い行くだけだから。』



善逸「嫌だ、絶対に離さない。」グググ




『……本当にお手洗い行くだけだから、ね?』




善逸「っ…何で嘘つくのAちゃん…!!」



『嘘なんかじゃ』



善逸「俺分かるんだよ!嘘ついた時に人からする音がさ!!」



『なっ!?静かにしろ善逸…!!二人が起きるっ…!!』



やめろよ、あの二人が起きちゃうだろ!!色々と困るんだよ!



善逸「やだ!!!俺Aちゃんが死のうとしてる事知ってるよ!?何で!?俺もっと大きい声出して色んな人起こしてAちゃんを止めるから!!」



『っわかった!……わかったから静かにしろ善っ!?』



善逸「俺、そんなに頼りないの……?」ギュウッ



………私を抱きしめて行かせないつもりか。なら…



『私についての事を、話す。』



善逸「……Aちゃん?」



『だから善逸も一緒に来なさい。』



善逸「……(喋り方が…全然違う…)」



私が良く博士に言われていたことだ。

もしも嘘をついてその場を切り抜けようとしていた場合、相手に少しでも疑われたらお前の負けだよ。と。


一度疑ったら人間は何を言っても信じない。面倒臭い生物だそうだ。


だからこれは、私の“負けだ”。

60話 よく分からない事はいつまでたってもよく分からない。→←58話 感動の再開。……のはず



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黒山羊(プロフ) - りのさん» のわぁぁ!!ありがとうございます!! (2019年12月13日 18時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - あの!あの!火柱ではなく炎柱ですよ! (2019年12月13日 18時) (レス) id: e4553ad800 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - Таняさん» なんと!ありがとうございます!! (2019年12月11日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
Таня(プロフ) - とても面白いです!毎日楽しみに待ってます!炭治郎達が蝶屋敷で習得したのは、全集中常中ですよ。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: c8019f5fdc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - 桜冬月さん» コメントありがとう!!頑張ります! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年12月5日 19時

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