27話 大事な時なのにリバウンド。 ページ28
伊之助「早くしろA子！置いてっちまうぞ！！」
『ま、待ってくれよいのちゃん…』
スパルタかよ、ブラック企業かよいのちゃん。
伊之助「俺はいのちゃんじゃねぇ！！嘴平伊之助だっ！！」
『いや知ってるわ、あとそんなに大きな声出すんじゃない鬼に見つかる…』
またとんでもねぇやつに絡まれたと思っていたら…
ポンッ
変な音と共に違う部屋に飛ばされて。
鬼「…黒山A、稀血の中の稀血、無惨様に変化する人間。見つけたぞ。」
どうやら私のストーカーに見つかったようだ。
『…名乗れ鬼が。』
鬼「俺の名は響凱。」
『そうか、ご丁寧にどうも。』
伊之助「ちっまた飛ばされた！三日前からずっとこんな調子だ！！」
『…いのちゃん今三日前からって言った？』
伊之助「あぁん？言ったが？」
『…よく生きてるね。』
伊之助「俺様を舐めるなよ！！山の王だぜ！！」
『へぇへぇそうですか…』
まぁ変人は置いといて手始めに…
『“メモリーチェック”』ｷﾞｭﾙﾝッ
…なんだ響凱、お前も可哀想なやつなのか。
『…私が殺してあげよう響凱。』
〜10分後〜
『っしまったｯ!!』
伊之助「何やってんだA子！！」ﾄﾞｶｯ
『うげっ……助かったぜいのちゃん…』
危ない、伊之助が蹴って飛ばしてくれてなかったら真っ二つになる所だった…
響凱「…黒山Aだけは生け捕りにしろとの命令だったな…」
ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝ
『…あれ？ここどこ。』
鼓の音が3回鳴ったあと、気づいたら狭くて、暗い部屋にいた。
『…暗い…』
まるで私が生まれた場所みたいだ……
暗くて、狭くて、ひとりぼっちで…
『いやだ、ここから出してくれ。』
試作品の自分が醜く見えるんだ……
『…早く出なければ』
私は刀で襖を斬る。が、出口などなくまた襖があるだけだった。
『…なるほど、完全に閉じ込められたわけか…』
この部屋は狭い、ならこの部屋より大きくなれば壊れる。
簡単な話だ。
『“トランスフォーム”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ
ﾊﾞｷｯ ﾊﾞｷｯ ﾊﾞｷｯ
さぁもっと大きく、大きくなれ、もっと大きな狼になれ。
爪で壊せ、足で壊せ。早く出ろ。
バキッ
『ﾊｧ…ﾊｧ…やっと出られた……』
『“解除”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
…早くあの鬼のところへ…
ズキンッ
『…おいおいまたか……』
リバウンドだ。
28話 レシーブレイターという元々の能力。→←26話 猪突猛進の変人。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 567人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒山羊(プロフ) - 雪狐さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉です！！ (2020年3月29日 22時) (
レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
雪狐 - わーめっちゃ面白いです！ (2020年3月23日 18時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - ひじきさん» コメントありがとうございます！鬼舞辻無惨の名前を言っても、任意発動らしいので、ころすかどうかは鬼舞辻無惨次第だそうです！ (2020年2月19日 15時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
ひじき - たしか鬼舞辻無惨の名前を言うと死ぬんじゃ…(小声) (2020年2月19日 1時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - うずまきさん» コメントありがとうございます！すみません書いてなくて……。私が使っているのはVRoidというアプリですよ！ (2019年12月31日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒山羊 | 作成日時：2019年11月30日 23時
