11話 最終選別終了 ページ12
『…炭治郎?』
炭治郎は斬った鬼の残骸へと足を運んでいた…
『……“メモリーチェック”』ギュルンッ
あぁそうか……君も可哀想な鬼なんだ。
怖いんだ……ひとりぼっちで。
お兄さんを、探していたんだね…
『これはおまけだよ、“トランスフォーム”』ビリビリ
スタスタ
『…1人にしてごめんな、もう兄ちゃんが離さないからな。』スッ
炭治郎が鬼に手を置いていたから、その上から私も手を重ねておいた、異形の鬼のお兄さんの姿になって………ね。
鬼「…兄ちゃん…?」
炭治郎「神様どうか、この人が今度生まれてくる時は鬼になんてなりませんように。」
バサ…
錆兎、真菰、勝ったよ、二人で、もう安心していい。
鱗滝さんの所へ、帰っていいんだよ。
炭治郎「…さぁA。」
『……』
炭治郎「どういうことか説明してくれるよな?」ニコッ
(おっかねぇ笑顔だぜ……)
『…“解除”』ビリビリ
『……ちゃんと説明する。』
私は炭治郎に、殺し屋だったという事は隠して、変身能力と、記憶を視る能力だけについて話した。
だって、人殺しだから私、鬼と変わんないから。
『ごめんね炭治郎。』
炭治郎「…っ話してくれてありがとう。」
多分炭治郎、君は気づいてるんだろ?
私のこの体に染み付いた血の匂いに。
察してくれてるんだろう。
まだ私が話してないことがあると知ってるんだろう。
___君は優しすぎるよ。
『……行こう炭治郎、勝ったんだよ私達。』
炭治郎「…あぁ、そうだな、俺たち、勝ったんだ。」
でもいつかはバレてしまうんだろう。
私が殺し屋だという事。
死ねない体だという事。
人間じゃないことも。
『……これが私への罰か。』
私の手には……まだ人の血の感覚がある。
銃を握った時の感覚も……消えないんだろう。
ターゲットのあの顔も、私を悪魔だといい撃ったターゲットのあの顔……まるで鬼に殺された人の顔だ…
私は……
炭治郎「A?行くぞ?」
『……うん。』
この呪いから解放されることはないんだろうな。
私が殺した人は皆私を呪ってるんだろう。
これが私への罰だ。
一生背負ってく苦しみ。
だがこんな苦しみなんて。
_____心のない人造人間には痛くもないな。
どこまで行っても殺し屋は殺し屋だ。
12話 腕おるって鬼畜だね炭治郎さんよ→←10話 最終選別7日目・異形の鬼
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黒山羊(プロフ) - 雪狐さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉です!! (2020年3月29日 22時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
雪狐 - わーめっちゃ面白いです! (2020年3月23日 18時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - ひじきさん» コメントありがとうございます!鬼舞辻無惨の名前を言っても、任意発動らしいので、ころすかどうかは鬼舞辻無惨次第だそうです! (2020年2月19日 15時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
ひじき - たしか鬼舞辻無惨の名前を言うと死ぬんじゃ…(小声) (2020年2月19日 1時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)
黒山羊(プロフ) - うずまきさん» コメントありがとうございます!すみません書いてなくて……。私が使っているのはVRoidというアプリですよ! (2019年12月31日 23時) (レス) id: 02b3f44d22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒山羊 | 作成日時:2019年11月30日 23時