ーVS月山国光 ページ6
[おっと!?またもや雷門の悠也の姿はない！一体彼はどうしたのでしょうか！]
『うわあ……』
スタジアムから響く実況者の声に気が重くなる。今までだったらこのタイミングで出ていってたのになあ、と他人事みたいに思った。
『にしても。どういうつもりですか……円堂さん』
呟きもう1度携帯を手に取る。メールボックスを開きマジマジと見つめた。
ただ来るなと書かれただけのメール。その一文から他に意図を読み取ることはできない。
(昨日あれだけ酷いこと言ったから当たり前か、)
きっと勝つ為にはボクが出ない方がいいんだ。
それに＿＿
[悠也というのは彼の名前ですが詳しい情報は分かっておらず、まだまだ謎の多い選手だ！]
こんなに大々的に言われたら戻るに戻れないじゃないか。フードの端に見える雷門はやはりどこかぎこちない。
幸いユニフォームの上にパーカーを着、フードを被っているので客席に座るボクにまだ誰も気づいていない。
『戻らなきゃ……でも』
「おいアンタ！！なんでここにいる！？」
聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには海王学園のキャプテンがいた。
『君には関係ないよ』
「アンタらは俺達に勝ったんだ！だから関係ある！じゃなくて、お前……Aだろ。俺のこと、忘れたか？」
『……ボクの名前は悠也だし、オレオレ詐欺は受け付けてないんだけど』
前のめりに聞いてくる少年に煩わしさを感じつつも真剣な瞳に息を呑む。
「ッ俺だよ！浪川蓮助」
『なみかわれんすけ…………誰？』
「だから俺だって！！」
『ごめん全く憶えてない』
それより髪色も変え、カラコンもしてるのになんで分かったんだ？憶えてないけど。
『なんでボクがそのAって人だと思うの？そんなに似てる？』
「ん？見ればわかるだろ。んなネーミングセンスねえ顔してたら」
『ネーミングセンスないは余計だよ』
「そうか？じゃああれ覚えてるか？……って、雷門ベンチにいるの王様か？」
『は？あの人がいるわけ＿＿あ』
「だよなあ！聖帝がいるわけねえよなあ！！」
なぜかデジャブを感じたが、取り敢えずしたり顔でニヤつく浪川の頬を引っ張っておいた。
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源 蒼矢(プロフ) - Mishaさん» 誤字報告ありがとうございますm(__)m訂正させて頂きます (2016年12月27日 7時) (
レス) id: 2166f1690f (このIDを非表示/違反報告)
Misha(プロフ) - 浪川鮫助ではなく浪川蓮助ではないでしょうか? (2016年12月27日 1時) (レス) id: 78676fe4bd (このIDを非表示/違反報告)
ユッケ - おもしろかったです！早く続きが見たいです！楽しみにしていまーす！ (2016年12月23日 23時) (レス) id: 3969489df6 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - めっちゃ面白いのになんで評価低いのかわからない……もちろん私は一番いい星押しました！☆更新たのしみにしてます！ (2016年12月21日 22時) (レス) id: 27b91ac37c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 蒼矢 | 作成日時：2016年12月5日 21時
